2011
12.16

朝日杯FS

ホームページで公開している予想では、08年はフィフスペトル、09年はダイワバーバリアン、10年はリアルインパクトを本命にしました。

この3頭に共通するのは、単行本「重賞アプローチ式 2012データブック」(P.251)に掲載されているポイント1と3を満たすことです。

ポイント3は「前向きさ」の裏づけを示すものです。昨年は1-3人気がすべて連対をハズしましたが、すべて前半3ハロン35秒台の経験がない馬でした。
サダムパテックがそうであったように、このレースは「小回りの流れ」「1200m指向の流れ」に乗れることが重要なレースです。

ポイント2の血統も同様に「前向きさ」を示します。小回りに強い米国血統や1200mに強い血統馬がこのレースには合います。
昨年も勝ったグレンプリボスは父が1200m得意のサクラバクシンオー。2着のリアルインパクトは母が米国型の短距離血統馬でした。
(単行本のサポート解説にはディープ産駒が人気の割りに走っていない云々書かれているようですが、リアルインパクトに関しては母方の血と大型馬であることから、血統適性は高いと評価しました。なお、単行本のサポート解説はすべて編集部の文であり、亀谷はノータッチです)

ポイント2、3の条件を満たす馬の中から、中山芝1600mのセオリーでもあるポイント1を満たす馬を選べば、自然とフィフスペトル、ダイワバーバリアン、リアルインパクトが浮上するわけです。

その他では、前走着差別成績(P.250)にも明確な傾向が出ています。
レッツゴーキリシマとかは、前走合わない条件に加えて、不利を受けながらも京王杯で0秒3差。ゴスホークケンも同様に、前走は合わない条件の東スポ杯でかかって暴走しながら、0秒5差には踏ん張っていました。
GⅠでさらなる上昇が求められるのですから、展開や馬場など、不利な条件が揃っていても、前走は0秒5差以内ぐらいには走れる能力と好調さを示していることも大事なポイントとなるのでしょう。

その他では(実は補足ポイントではなく主力ポイントかもしれません)ここ3年は「差せる馬」が有利な馬場になっていることもポイントです。
4年前までの朝日杯は、毎年のように3コーナ3番手以内の馬が連対、上位を占める年がほとんどでした。
しかし、開催3週目に開催時期が変わったここ3年は、3コーナー4番手以内の馬の連対はゼロ。3着馬が1頭のみです。

差し馬有利といっても、緩い流れしか経験していないスタミナ型の差し馬は人気でコケることが多くなっています。
ポイント2、3を満たす「前向きなタイプ」でありながら「差す競馬」ができる馬が、ここ数年の朝日杯で穴を出すタイプとなっています。

*当コラムはすべて無断転用、推奨馬情報等を無断で流布することを一切禁じます。

各ポイントの詳細は単行本「重賞アプローチ式 2012データブック」をご参照ください。

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