2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
~ ダビスタ・四天王 横井顕によるリアルプレイ日記 ~
“ダビスタ四天王”の横井顕が今作のダビスタを発売日当日からプレイ開始! 実際のゲーム進捗状況を日記形式で配信いたします。プレイを進めていく上でのポイントやコツを公開いたします。
▼2021/3/22更新 Vo.29
安定C・実績Bの爆発力は? コパノリチャード×スプリングスイーツ
今回は久々に安定Cの種牡馬での配合です。
安定Cの種牡馬は産駒のスピードが爆発的に伸びるのが強み。なかでもステイゴールドをはじめとした実績Aの種牡馬は、スピードの高い産駒がよく生まれます。
実績Bでも同じような爆発力が得られるのか? それを確かめるために、安定C・実績Bの種牡馬で配合をしてみました。
使ったのはコパノリチャードです。
▲2014年の高松宮記念を勝ったスプリンター。2016年から種牡馬生活を始め、2019年に第一世代産駒がデビューした。まだ目立った活躍馬は出ていない。
選んだ理由は、いま牧場にいる繁殖牝馬スプリングスイーツと相性が良さそうだから。
もう14歳と高齢ですが、あとひと頑張りしてもらいましょう。
両馬を配合すると「凝った配合」になり、短距離型×2、底力×4、気性難×1のクロスが発生します。
クロス面でも、種牡馬の距離適性面でも、産駒のスピードが爆発する下地は十分にあると思います。
産駒のスピードが全然爆発しない!?
ところが……結論から言うと、スピードの高い産駒が全然生まれません。
「スピード」コメント自体は5頭に1頭くらい出るのですが……。
走らせてみると、とてもGIを勝てなさそうな仔ばかり。重賞ですら危うい仔が大半でした。
1頭だけ、なんとかGIを勝てそうな仔が出たのですが……。
何度やり直してもレシステンシアに勝てませんでした。
と言うか、このメンバー相手に勝てるかどうかというレベルでは、能力はたかが知れています。ちなみに早熟で4月1週入厩の、いちばん成長が早いタイプです。
それから延々と生産をしましたが、めぼしい仔すら全然生まれず。
ただ、「スピード」コメントを言われても明らかに根性のない馬は育てていないので、もしかしたらその中に爆発的なスピードの仔がいたのかもしれません。まあ、どんなにスピードがあっても根性なしではちょっと厳しいのですが。
ちなみに「根性」コメントは7頭に1頭くらいと、そんなに悪くはありませんでした。
ただ、「おとなしい」で「落ち着き」を言われない“根性なし”確定の仔がその1.5倍くらい生まれています。全体的に根性が低い感じですね。底力クロスが4本もかかっているのに、ちょっと期待外れです。
で、さらに生産を続けたところ、「バネ」コメントの仔がポロッと生まれました。
他のコメントは「スピード」、「パワー」、「根性」、「落ち着き」、「父似」で入厩は4月1週。このコメントの揃い方と入厩の早さは、間違いなく早熟型でしょう。4月か5月に「早熟」をコメントされるはずだったのが、入厩OKが先に出てコメントされなくなってしまったケースですね。
もうこの仔に期待するしかない!と思って育てると、とりあえずNHKマイルCをサクッと勝利。早熟産駒らしい仕上がりの早さでした。
引退させて種牡馬パラメータを確認。
距離適性「1400m~」とスピードはそれなりにあり、「~1800m」でスタミナも悪くない。バランス型の馬ですね。
「底力A」もよし。そしてやはり「早熟」でした。
スピード爆発の仔には出会えそうにないので、もうこの仔で行くことにします。
「バネ」コメントの仔を本育成
そんなわけで、この希少な「バネ」コメントの仔を改めて育成です。
こういうスピードとスタミナの揃った馬は、ホープフルSからクラシック狙いですかね。ただ、デビューから4戦で早くも疲れが溜まって放牧。どうも体質はあまり強くないようです。
レースを絞って使うのが良さそうですね。ということで、つぎは皐月賞からスタートにしてそれまで調教に専念します。
万全の状態で皐月賞を迎え、まずは手堅く1冠目。
割と敵薄な年ですね。日本ダービーも問題なく勝利です。
そのまま宝塚記念に挑み、ここも勝利。古馬も全体的に敵薄です。
ここでまた疲れが発生したので放牧。帰厩後、9月1週を迎えると凱旋門賞のお誘いが来ます。
そういえば凱旋門賞はまだ勝っていませんでした。ここは挑戦しておきます。
そしてレース本番。印は薄めですがこれでも1番人気。
スピード的にはライバルたちと互角くらい。でも根性で競り勝ちました。
遅ればせながら、「全GIを制覇する」のミッションをクリアしました。
帰国後は天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念と秋古馬3冠を獲って引退。
早熟型なのでもう衰えかけに見えましたが、とりあえず勝てました。
種牡馬入り後のパラメータは試走のときと同じです。
距離適性「1400~1800m」のスピードとスタミナなら、クラシックを狙うのにちょうどいいと言えそうです。
もう一段スピード寄りの「1200~1600m」だとどうなるのか。それともやはり「1000m~」のスピード馬を狙うか。今後の配合の方向性を考えています。
※ 次回は3/26(金)公開予定です。
執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。