2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
~ ダビスタ・四天王 横井顕によるリアルプレイ日記 ~
“ダビスタ四天王”の横井顕が今作のダビスタを発売日当日からプレイ開始! 実際のゲーム進捗状況を日記形式で配信いたします。プレイを進めていく上でのポイントやコツを公開いたします。
▼2021/3/19更新 Vo.28
スピ・スタ揃った馬を目指してFrankel×スプリングスイーツ
今回はFrankel×スプリングスイーツという配合です。スピードとスタミナの揃った産駒を目指します。
安定AやBの種牡馬はスピードが伸びにくいものの、その分スタミナも伴った馬が生まれやすい。安定Bの種牡馬はこれまでGalileoやStreet Cryなどをやってきましたので、今回は安定Aの種牡馬Frankelを試してみました。
Frankelを使うのは2回目です。過去にFrankel×ビセイブという配合を一度やりましたが、今回はより能力の高い繁殖牝馬スプリングスイーツと配合してみます。
配合理論は「凝った配合」に加えて速力×1、底力×3、気性難×1のクロスが成立。
スピードアップ要素が速力クロス1本のみで、気性難クロスが不安ではありますが、スプリングスイーツの能力の高さに期待して生産します。
配合環境と裏腹に手応えはイマイチ
ところが、種牡馬のパラメータも繁殖牝馬の能力も素晴らしいのに、産駒の手応えがあまり良くありません。
「スピード」と「スタミナ」コメントはそれぞれ10頭に1頭ほど。両方揃った馬はゼロでした。しかも「スピード」コメントの出た仔も大したスピードではありませんでした。
「根性」コメントはかなり頻繁に出て、ここだけはいい感じです。
あと気になったのは、気性難クロスがあるのに「ウルサい」仔がまったく生まれなかったこと。「落ち着き」コメントは全体の半分ほど出ています。
気性難クロスの影響は微々たるものと見ていいんでしょうかね。
ちなみに「ウルサい」は牝馬産駒のほうが言われやすいのですが、今回はほとんどが牡馬産駒で言われにくかったのもあるかと思います。
いずれにしても、気性難クロスはあまり気にしなくていいかもしれません。
育ててみた仔たち
そんな産駒の中から、育ててみたのが以下の仔たちです。
まず「スピード」、「根性」、「落ち着き」、「母似」をコメントされた9月1週入厩の仔。この入厩の遅さで「スピード」コメントが出るとは、ちょっと期待の仔です。
ただ、印は付くもののなかなか勝てないレースが続きます。どうも何か力が足りない模様。
とりあえず安田記念を勝って種牡馬入り。
距離適性「1200m~」となかなかのスピードを持っていたようです。それでいて「~1600m」とスタミナも多少あります。スピードとスタミナのバランスはいい感じですね。
と言うか、「ダート◎」とダート向きの馬だったようです。芝での苦戦の理由はこれか! これで底力Aならダート路線で無双できそうですが、残念ながら底力B。この馬は保留にしておきます。
つぎに育てたのは「バネ」コメントが出た仔。「バネ」を言われたのは後にも先にもこの仔だけです。
他のコメントは「落ち着き」、「早熟」、「脚元強い」、「父似」で7月1週入厩。むむ、早熟なのにスピードもスタミナも根性も無し?
案の定、条件戦で苦戦し、重賞ではカスカスの印でした。本当に能力が無さそうです。
ここをボロ負けし、条件戦から出直すも勝ち上がれず。「バネ」を言われてこんなに弱い馬もいるんですね。
それから有望な産駒にめっきり出会えなくなり、ようやく目を引いたのが晩成型で「根性」コメントが出た仔。かなりの根性がありそうです。入厩が10月1週と遅いので、他の能力もコメントされていないだけでじつはあるかも。
そう思って育て始めたのですが、どうも序盤から印の付き方があまり良くありません。
それでもなんとか勝ち上がり、GIに出てみるとなんとなく勝てそうな印が付きます。
意外にあっさり勝って種牡馬入り。じつは強い!?
距離適性「1600m~」と微妙なスピードですね。でも「~1800m」のスタミナがあれば2400mのレースまでだいたいこなせそうです。
そして底力はやはりA。これのおかげで強かったのでしょう。
この仔を育て直して、どこまで通用するのか確かめてみることにしました。
スピード不足で一線級相手には苦戦
晩成型なので成長が遅く、重賞で戦えるようになったのはやはり4歳になってから。秋にはGIでも通用するようになります。
上から2番目の根性の印以外は寂しいですが、レースでは強い。ここを勝ってまずGI・1勝目です。
続いてジャパンCではキタサンブラックと激しい叩き合いの末、ぎりぎり勝利。
ただ、印の付き方からするとキタサンブラックのほうが根性があるようですね。荒れ馬場適性のおかげで勝てただけかもしれません。
翌年はキタサンブラックに負け続け、結局勝てたのは有馬記念だけでした。
種牡馬入り後のパラメータは試走のときと同じです。
距離適性「1600~1800m」のスピードとスタミナだと、バランスはまずまず取れているものの、一線級のライバル相手にはちょっと苦しいレベルですね。余裕を持って勝つには、「1400m~」のスピードが欲しい感じでした。
ボツになった配合・エピファネイア×スプリングスイーツ
ちなみに、じつはFrankel×スプリングスイーツのまえに、エピファネイア×スプリングスイーツという配合をやっていました。
▲キズナとしのぎを削った菊花賞馬。古馬になってからはジャパンCを勝利。種牡馬入り後は無敗の三冠牝馬デアリングタクトを輩出して注目を浴びている。
安定B・実績Aで、配合理論は「凝った配合」に加えて短距離型×2と底力×4のクロス。これはかなりハイレベルな仔が生まれるだろう、と期待して生産をしていました。
ただ、確かに「スタミナ」コメントはよく出るのですが、スピードが全然付きません。50頭ほど生産して「スピード」コメントが出たのは3頭だけ。その中で唯一GIを勝てたのがこの馬です。
敵薄のNHKマイルCをなんとか勝っての種牡馬入りでした。距離適性「1600~1800m」と、スピードもスタミナも微妙ですね。まあ先ほど育てた馬と同じではありますが、こちらのほうが明らかに弱い。
やはり父エピファネイアが長距離寄りの距離適性でスピードが付きにくいのでしょう。スタミナはいい感じなんですけどね。
そんなわけで、どうも見込みが無さそうだったのでこの配合はやめました。安定Bや安定Aの種牡馬を使うなら、もっと短距離寄りの種牡馬でないと産駒のスピードが付きにくい、と思ってFrankelに変更した次第です。
※ 次回は3/22(月)公開予定です。
執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。