2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
~ ダビスタ・四天王 横井顕によるリアルプレイ日記 ~
“ダビスタ四天王”の横井顕が今作のダビスタを発売日当日からプレイ開始! 実際のゲーム進捗状況を日記形式で配信いたします。プレイを進めていく上でのポイントやコツを公開いたします。
▼2021/3/5更新 Vo.24
安定B種牡馬の配合(2) タイキシャトル×ゴーストボールト
安定B種牡馬の配合をもう少しやってみます。
安定Bは安定Cと比べて能力が爆発しにくく、かなりの頭数を生産しないと能力の高い仔が出ない感じでした。なので、もうちょっと安定B種牡馬を深堀りして、強い馬を探してみます。
今回使う種牡馬はタイキシャトル。
「凝った配合」+アウトブリードという配合ができる数少ない種牡馬です。ステイゴールドのアウトブリード配合(Vo.21)が思ったより手応えが良かったため、今回もアウトブリードで攻めてみます。
配合相手はゴーストボールト。条件に合う候補はこの馬だけです。能力はスピード64、スタミナ60、パワー59、ダート○。
▲モデルはコンテスティッド。アメリカでエイコーンSなどを勝った後に日本で繁殖入り。中日新聞杯を勝ったギベオンなどを輩出している。名前は父Ghostzapperと母Gold Vaultの組み合わせか?
これで「凝った配合」+アウトブリードになります。
早熟型のせいかコメント率は良好
生産をしてみてまず気づいたのは、早熟型の仔が多いこと。父の早熟型がよく反映されています。
そのせいか、「スピード」、「スタミナ」、「パワー」、「根性」のコメントがそれぞれ割と多く出ます。とくに「パワー」のコメントがたくさん出ました。パワーを高める要素は母の祖先Deputy Ministerくらいですが、これが効いたんですかね。
まあ単にコメントが出やすいだけで、中身の能力はそんなに伴っていない感じではありますが。試しに育ててみて「これは!」というような仔はほぼいませんでした。
気性面はアウトブリードだけに優秀です。全体の7割くらいは「落ち着き」を言われました。「ウルサい」仔はゼロです。
健康面も良好で、半分くらいの仔が「脚元強い」と「タフ」を言われました。ただ、10頭に1頭くらい「脚元不安」や「体質弱い」のコメントも出ています。アウトブリード配合でも、父が体質Bだとこれくらいに落ち着くんですかね。
懸念していたのは根性です。父が底力Cで「面白い配合」や底力クロスなどもなし。案の定、「おとなしい」を言われて「落ち着き」を言われない“根性なし”がそれなりに生まれました。むろん「落ち着き」を言われていても根性がない可能性はありますから、根性なしの数はもっと多いでしょう。
ここはまあ仕方なしです。運良く根性が付いてくれることを期待するしかありません。
産駒のコメント具合はこんな感じです。
めぼしい産駒は2頭だけ
で、コメント的に期待できそうな仔を次々と育ててみたのですが、GIを勝って種牡馬入りできた馬は2頭だけでした。
まず「スピード」、「落ち着き」、「脚元強い」、「タフ」、「父似」をコメントされた6月1週入厩の仔。2歳時はまだそんなに活躍できず、3歳春のファルコンSでようやく重賞勝利を挙げます。
1800mで「長い」とコメントされたので、クラシックもNHKマイルCも捨てて秋のスプリンターズSを目指します。夏の重賞路線では微妙な強さでしたが、スプリンターズSを無事に勝利。
引退させて種牡馬パラメータを見てみます。
距離適性「1000m~」とは、意外にスピードがあったようです。タイキシャトルの仔らしい短距離馬と言えましょうか。とりあえずキープです。
そしてもう1頭は「バネ」コメントが出た仔。
50頭ほど生産して唯一の「バネ」コメントです。ほかのコメントは「落ち着き」、「脚元強い」、「タフ」、「父似」で、入厩は7月1週。やや遅めの入厩とは言え、スピードもスタミナも根性もなしとはちょっと寂しいですね。
案の定、条件戦から不安が募る弱々しい印です。
しかし「ダートが得意」と言われ、ダート路線を歩むと意外に強い。3歳末のチャンピオンズCは勝てませんでしたが、明けて4歳時のフェブラリーSでチャンスが巡ってきます。
印は微妙ですが、レースでは楽勝に近い勝ち方でした。
そして引退して種牡馬パラメータを確認。
距離適性「1600~1800m」。悪くはないものの、スピードもスタミナもいまひとつでした。気性と体質がAという辺り、アウトブリード配合の仔らしいですけどね。
そんなわけで、以上の2頭しかめぼしい仔が出ませんでした。ここはタイキシャトルの産駒ということで、最初に紹介した短距離馬のほうを育てることにします。
そこまでのスピード馬ではなかったが……
スプリント馬であることはわかっているので、当面は1400m以下のレースを中心に出走。重賞初勝利はやはりここ、3歳春のファルコンSです。
NHKマイルCに出たら意外にも勝てました。自分で調教して鍛えた成果でしょうか。もうマイル戦も行けますね。
でもその後は勝ちあぐね、スプリンターズSもマイルCSも負けます。3歳秋時点で思ったより成長していません。と言うか、じつはこのレベルの馬だった?
それでも翌年は高松宮記念、安田記念、スプリンターズSと順調に勝利し、2000mの天皇賞(秋)にも挑みます。
さすがにちょっと苦しいか、4着止まりでした。スタミナはぎりぎり足りていたようですが、スピードで力負けしていますね。
そんな感じで、4歳いっぱいで引退。種牡馬入り後のパラメータは試走のときと同じです。
距離適性「1000m~」と、スピードは最高クラスではあるものの、その中でも低い部類だったのでしょう。やはり安定Bの種牡馬だと突き抜けたスピードまではそうそう出ないようですね。スピードのニトロ指数(※)が低かったせいもあるかもしれませんが。
(※血統表中でクロス効果のある祖先馬の数が多いほどスピードやスタミナの上限が高まるシステム。短距離型×2と速力の合計がスピード、長距離型と底力の合計がスタミナに影響するとされるが、今作での詳細は不明。)
ただ、そういう能力爆発を狙うのではなく、スピードもスタミナも兼ね備えたバランス馬を目指すという手もあるかと思います。今後、もう少し配合を考えてみたいところです。
※ 次回は3/8(月)公開予定です。
執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。