2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
~ ダビスタ・四天王 横井顕によるリアルプレイ日記 ~
“ダビスタ四天王”の横井顕が今作のダビスタを発売日当日からプレイ開始! 実際のゲーム進捗状況を日記形式で配信いたします。プレイを進めていく上でのポイントやコツを公開いたします。
▼2021/3/1更新 Vo.23
安定Bはどうなの? Galileo×スプリングスイーツ
これまで安定C種牡馬の配合をやってきました。安定Cはスピードやスタミナが大きく跳ねやすい爆発力が魅力でした。今回は安定Bの種牡馬を試してみます。
安定Bの種牡馬と言うと、国内ではハーツクライやハービンジャー、海外ではGalileoやDubawiなどが代表的です。その中でもとくにパラメータのいいGalileoが気になりますね。
▲アイルランドの種牡馬。父Sadler’s Wells、母アーバンシーという超良血で、競走馬時代には英愛ダービーなどGIを3勝。種牡馬入り後はNew ApproachやFrankelをはじめ、数々の活躍馬を輩出した。日本でも産駒がわずかにいるが、目立った活躍馬はいない。
Sadler’s Wellsの後継種牡馬で、『ダビスタ』でもかつてのSadler’s Wellsと同じく海外種牡馬のトップにどっしりと鎮座。パラメータも素晴らしく、まさに最高峰と言える1頭です。
このGalileoは、「凝った配合」やクロスを使いやすいのが特徴。「面白い配合」やアウトブリードなどには向いていないので、素直に「凝った配合」+クロスで攻めてみようと思います。
「凝った配合」対象の繁殖牝馬は非常にたくさんいますが、その中で能力が高くクロスも効果的な馬は以下の4頭くらいに絞られます。
・イチバンノキボウ………スピード64、スタミナ70、パワー62、ダート○
・ウンメイノアカイイト…スピード72、スタミナ70、パワー67、ダート○
・スプリングスイーツ……スピード68、スタミナ76、パワー67、ダート○
・ラフラクスン……………スピード68、スタミナ68、パワー64、ダート○
総合的に優れているのはやっぱりスプリングスイーツですかね。
ということで、Galileo×スプリングスイーツという配合にしました。
「凝った配合」に加え、速力×2、底力×4、長距離型×1、丈夫さ×1のクロスが発生します。スピードもスタミナも伸びてくれることを期待して、いざ生産へ。
安定Bはあまり爆発しない?
ところがこの配合、思いのほか手応えが良くありません。晩成寄りの仔が多くコメントが出にくいのもありますが、試しに育ててみても平凡な仔が多い。安定Bはスピードもスタミナもあまり爆発しないのでしょうか。
50頭ほど生産して、「スピード」をコメントされたのは3頭のみ。ステイゴールド産駒で見たようなスピード馬は1頭もいませんでした。
「スタミナ」コメントは5頭。ほとんどは早熟型の仔で、そのせいでコメントされやすかっただけかも。両親ともにスタミナ型なのに、思ったよりスタミナが付かないですね。
一方、「根性」コメントは割とよく出ます。底力×4のクロスが効いているんでしょうか。「落ち着き」も半分以上の仔が言われていて、「根性」+「落ち着き」は比較的揃います。
まあ根性と気性だけ良くても、走らせると弱いのですが。肝心のスピードが全然伴わないですね。
あと、体質Aに加えて丈夫さクロスのおかげか、「脚元強い」と「タフ」コメントがかなり出ました。
試しに育ててみた仔たち
こんな感じの産駒模様で、とりあえず育ててみたのが以下の仔たちです。
まずは「スピード」コメントの出た3頭。最初の2頭は全然ダメでしたが、3頭目は入厩が9月1週と遅くてちょっと期待。入厩時期が遅いのにコメントされるのは、逸材の可能性があります。
重賞緒戦は印が薄いですが、成長が遅めですし「ここはこんなものか」と思いました。
しかし3歳秋になっても開花しません。スプリンターズSで4番人気4着と微妙な成績。
その後も勝ち切れないレースが続き、4歳春のヴィクトリアマイルをなんとか勝ちました。
結局この仔も大したスピードではなかったようです。残念です。
一方、「スタミナ」コメントの仔は、晩成型の1頭だけ育てました。他の仔はみんな早熟型で「スピード」コメントなし。おそらくスピードはかなり低いでしょう。
で、この晩成型の仔は「スタミナ」、「落ち着き」、「脚元強い」、「母似」をコメントされて、入厩は8月1週。重賞緒戦の青葉賞を、ほぼ無印ながらあっさり勝ちました。
スピードがなくて印は獲れないものの、他の能力はしっかりあるようです。その後も重賞を勝ち進み、4歳の天皇賞(春)でGI勝利。
引退させて種牡馬パラメータを確認してみました。
距離適性「1800~2600m」と、スピードはそこそこですがスタミナはいい感じです。他のパラメータもまずまず。この仔は一応キープしておきます。
このほか、1頭だけ「バネ」コメントを言われた仔がいました。全能力が揃ったGalileoの仔らしい(かもしれない)1頭が、ようやく出ましたね。
能力コメントは「根性」、「落ち着き」で入厩は7月1週。スピードとスタミナが微妙な感じですが、ここは期待して育てます。
2歳時は東京スポーツ杯5着からホープフルSに挑むも、どちらもあまり印は付かず。
しかし意外にもホープフルSをサックリ勝利。展開が向きました。
さっそく引退させて種牡馬パラメータを確認。
距離適性「2000~2200m」とは、これはスピードもスタミナもだいぶ低いようです。よくこんなのでGIを勝てたものです。
とまあこんな感じで、ほかにめぼしい仔が全然出なかったため、先ほど紹介した晩成型で「スタミナ」コメントの仔を採用することにしました。
晩成型で「スタミナ」コメントの仔を本育成
試走のときと同じようなローテーションで、まずは青葉賞で重賞初勝利。自分で調教したおかげか、少しだけ印の付き方が良くなっていました。
秋はGI戦線に挑むも、どこも勝ち切れず。晩成型で成長途上なのもありますが、やっぱりスピードがちょっと足りないですね。その後は長距離重賞を勝ち進み、翌年の天皇賞(春)で再びGIにトライ。
敵薄なこともあって、試走のときと同じく勝てました。
メンバーに恵まれればGIを勝てる、というレベルのスピードですね。種牡馬パラメータで距離適性「1800m~」というのは。
以降はライバルも一段強い顔ぶれになり、宝塚記念5着、ジャパンC2着、有馬記念3着、大阪杯2着と善戦止まり。
翌年の天皇賞(春)だけまた勝つことができました。天皇賞(春)はスタミナ馬のオアシスかもしれません。
あとはまた善戦続きで、5歳秋から衰えが見えてきたのでジャパンC3着を最後に引退。結局GIは天皇賞(春)の2勝だけでした。
種牡馬パラメータは試走のときと同じです。
もうちょっとスピードが欲しいですね。安定Bの種牡馬ではなかなかスピードが付かないようです。もっとたくさん生産すれば結果は変わってくるのかもですが。
この配合をもう少し続けるかどうか、考え中です。
※ 次回は3/5(金)公開予定です。
執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。