2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
~ ダビスタ・四天王 横井顕によるリアルプレイ日記 ~
“ダビスタ四天王”の横井顕が今作のダビスタを発売日当日からプレイ開始! 実際のゲーム進捗状況を日記形式で配信いたします。プレイを進めていく上でのポイントやコツを公開いたします。
▼2021/2/22更新 Vo.21
ステイゴールド×シロバラノオトメで「凝った」+「面白」
今回は「凝った配合」と「面白い配合」が両立する配合をやってみます。
「凝った配合」でスピードとスタミナを高めつつ「面白い配合」で根性の底上げも、という狙いです。
ただ、かつての『ダビスタ』の時代と違い、現代は血統が偏って「面白い配合」が成立しにくくなっています。ロイヤルチャージャー系、ニアークティック系、ネイティヴダンサー系の血が大半を占めていますからね。
さらに「凝った配合」にもなる血統というと、実現できる馬はかなり限られます。種牡馬側で見てみると、上位陣の中ではステイゴールド、ダイワメジャー、オルフェーヴルくらいが候補でしょうか。
ここは安定Cの爆発力に期待してステイゴールドを使ってみます。
配合相手は以下の4頭が候補です。
・クラッシュシンバル……スピード62、スタミナ54、パワー56、ダート○
・シーマリン………………スピード60、スタミナ58、パワー56、ダート○
・シロバラノオトメ………スピード56、スタミナ72、パワー58、ダート○
・ドロワーズ………………スピード60、スタミナ50、パワー53、ダート○
いちばん総合力の高そうなシロバラノオトメを使うことにします。
ということで、ステイゴールド×シロバラノオトメという配合になります。
「凝った配合」+「面白い配合」でアウトブリードです。
スピードやスタミナはあまり伸びないかもしれませんが、気性Cのステイゴールドでも気性難の心配をせずに済みそうです。さてさて、どんな仔が産まれてくれますやら。
根性、気性、健康面はバッチリ
生産をしてみると、気性面と健康面の良さがやはり目立ちます。「落ち着き」や「脚元強い」を言われた仔は全体の8割、「タフ」を言われた仔は4割ほど。アウトブリードの恩恵が顕著ですね。
一方、「ウルサい」仔が2頭、「脚元不安」の仔も1頭だけ産まれました。「ウルサい」仔のほうはアウトブリードによって祖先馬SanctusかSecretariatの効果(気性難)を拾ったのでしょう。
▲アウトブリード時に祖先馬のクロス効果を1つだけ得る、という仕組みが過去のシリーズにあった。今作では詳細不明。
根性に関しては「面白い配合」によって底上げされているはずですが、「根性」コメントが出たのは全体の2割足らずでした。一定レベルの根性は付くけど高いレベルまではなかなか行かない、という感じです。
まあそれでも、根性、気性、健康面が安定しているのは大きな安心材料ではあります。
スピードはアウトブリードでも爆発する
肝心のスピードについては、「スピード」コメントを言われる仔が10頭に1頭くらい出ました。両親ともスタミナ型なのに、よくスピードが付いたほうだと思います。安定Cの爆発力ですかね。
逆に、「スタミナ」コメントはほとんど出ませんでした。これはたまたま運が悪かったのかもしれません。生産頭数があまり多くなかったのもありますし。
「スピード」コメントの仔(その1)
そんなわけで、「スピード」をコメントされた有望そうな仔を育ててみました。
まず、「スピード」、「根性」、「落ち着き」、「早熟」を言われた6月1週入厩の仔。重賞緒戦からまずまずの印です。
ホープフルSは距離が長くて惨敗。スピードはあるけどスタミナは乏しそうです。翌年はNHKマイルC、安田記念とマイル路線を歩んでどちらも3着。
早熟で3歳春にこの程度だと、あまり大した馬ではないかも。秋になんとかスプリンターズSを勝ちましたが……。
種牡馬入りしてパラメータを確認。やはり、あまりぱっとしない強さですね。
距離適性「1200m~」とスピードはまずまず。でもこれは短距離GIをなんとか勝てるレベルという感じです。
成長型は、早熟型で入厩時期がやや遅めとあって「持続」。活躍期間は案外長かったようです。
もうちょっと強い馬が欲しいところ。ということで生産続行です。
「スピード」コメントの仔(その2)
つぎに育てたのは「スピード」と「落ち着き」を言われた7月1週入厩の仔。遅めの成長型の割に、重賞緒戦からいい印を獲ります。
翌年は桜花賞とオークスで惨敗。桜花賞は成長途上、オークスは距離長過ぎが敗因でしょう。でも秋頃から急に力を付け始めます。
ここは敗れたものの、続くマイルCSをぶっちぎって勝ちました。かなりのスピードを持っているようです。牝馬なので種牡馬パラメータでの確認はできませんが、距離適性「1000m~」相当のスピードがありそうな感じです。
ということで、この仔をちゃんと育て直すことにしました。
まずはアルテミスSを勝って阪神JFへ。ここはまあこんなものでしょう。
翌年の桜花賞ではブエナビスタとアパパネを抑えて勝利。しっかり育てると一味違います。
オークスは距離が持たないことがわかっているので、NHKマイルC→安田記念とマイル路線を歩みます。能力はもうだいぶ育っているようで、どちらも圧勝です。
秋にはもうかなりのスピードにまで育っていて、ブエナビスタを寄せ付けず秋華賞勝利。2000mくらいまでは行けるようですね。
以降はほぼ無双状態でレースを片っ端から勝利。やっぱりスピードがある馬は育てていて楽しいです。
2000mの天皇賞(秋)も勝利。「1頭でGI・10勝」のミッションもいつの間にかクリアしていました。
欲を出して有馬記念にも挑戦。出馬表では印が付くものの……
レースでは直線で失速して惨敗。明らかにスタミナが足りないようです。やはり2000mくらいが限度ですね。
まあ十分な活躍をしてくれたのでこの辺りで引退。
ちなみに繁殖入りさせずに引退させたところ、SRA賞に表彰されませんでした。SRA賞が発表される1月3週に、競走馬でも繁殖牝馬でも功労馬でもいいからとにかく牧場に存在していないと、表彰の対象外になってしまうようです。
やり直して繁殖入りさせ、SRA賞をもらってから引退させました。もらえるものはもらっておきましょう。
まだシロバラノオトメが牧場に残っていますので、もう少し同じ配合を続けてみたいと思います。
※ 次回は2/26(金)公開予定です。
執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。