2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
~ ダビスタ・四天王 横井顕によるリアルプレイ日記 ~
“ダビスタ四天王”の横井顕が今作のダビスタを発売日当日からプレイ開始! 実際のゲーム進捗状況を日記形式で配信いたします。プレイを進めていく上でのポイントやコツを公開いたします。
▼2021/2/15更新 Vo.19
「完璧な配合」を実践! スマートファルコン×ピアニーで肌馬作り
今回はちょっと趣向を変えた配合です。「完璧な配合」をやってみます。
ミッション「完璧な配合で種付けする」のクリア狙いですが、せっかくなので「完璧な配合」で強い馬を目指してみます。
「完璧な配合」とは「面白い配合」と「見事な配合」が同時に成立している配合のこと。以下がその例です。
■「完璧な配合」の例(パドトロワ×セルン)
なかなか成立条件の難しい配合ですが、効果は単に「面白い配合」と「見事な配合」を足しただけとあって、これまでの『ダビスタ』ではあまり重要視されてきませんでした(『ダビマス』を除く)。
ただ、今作ではどうなのか未知数ですので、一度しっかり試しておきたいと思います。
2代配合で「完璧な配合」を構築
成立条件を見てわかるように、「完璧な配合」を作れるかどうかは種牡馬側の血統ですでに決まっています。4代前が7種類以上の大系統で構成されていないと「完璧な配合」は作れません。つまり「完璧な配合」ができる種牡馬は限られています。
そんな種牡馬の中でもパラメータが良く、繁殖牝馬側の血統を作りやすい馬と言ったら、ストリートセンス辺りが最有力でしょうか。
この馬と、3代前がロイヤルチャージャー系(Ro)・ナスルーラ系(Ns)・ハンプトン系(Ha)の3種類で構成されている繁殖牝馬を組み合わせれば、「完璧な配合」になります。
まあ該当する繁殖牝馬はいないので、自家生産繁殖牝馬で血統を構築するとします。
いろいろなパターンがありますが、なるべく能力の高い繁殖牝馬を作れること、ストリートセンス配合時に有用なクロスができることを考え、スマートファルコン×ピアニーという配合にしてみました。
仮想配合で確認します。初代はスマートファルコン×ピアニー。
そして2代目にストリートセンスを付けると「完璧な配合」になります。
スマートファルコン×ピアニーでの生産
ということで、さっそくスマートファルコン×ピアニーで肌馬作りです。
スマートファルコンは中距離型で安定Cの種牡馬。
ピアニーはスピード62、スタミナ60、パワー58、ダート○と、比較的高い能力を持った繁殖牝馬です。この両馬を配合すると「凝った配合」になり、底力のクロスが2本発生します。
母親を超える馬を狙いたいですね。牝馬が産まれやすいよう、牝地蔵にお参りしておきました。
そして生産をしてみたのですが、思いのほか手応えが悪い。「スピード」や「スタミナ」をコメントされる馬がほとんど産まれません。「パワー」も「根性」も全然出ません。
父が晩成型でコメントされにくい傾向があるとは言え、もう少しコメントが出てくれると思っていたのですが……。
めぼしい仔がいない中、「スタミナ」コメントの出た仔を一応育ててみました。他の能力コメントは「落ち着き」だけ。晩成型で9月1週入厩です。
晩成型の仔は育てるのが大変なので、手っ取り早くクラブ馬にして活躍ぶりを見てみました。
重賞やGIで勝ち負けできるくらいの力はあるようです。悪くはないですね。スタミナ馬なのに短距離戦ばかり走っているのが気になりますが。適正なレースに出ればもっと活躍できたかもしれません。
でも、もう少しいい仔が産まれてくれないものかと、期待して生産を続けてみました。すると、40頭目で初めて「バネ」コメントを言われる仔が出ました。
能力コメントは「落ち着き」のみ。晩成型で10月1週入厩です。この仔もクラブ登録して活躍度合いを見てみます。
先ほどの仔よりだいぶ強そうです。GIも勝っていますしね。しかも「バネ」コメントが出ているなら能力に穴がなく、繁殖牝馬としても優秀そうです。そんなわけで、この仔を採用することにしました。
「バネ」コメントの牝馬を育成
で、この仔の育成ですが、入厩が10月1週と非常に遅いだけに、育つのに時間がかかります。
デビュー戦、1勝クラスは無事勝利したものの、オープンに上がるとほぼ無印。
初重賞は11番人気で12着と散々な結果でした。なお「ダートが得意」と言われたのでダート戦メインで使っています。
三冠レースにも一応出てみました。まるで話になりませんでしたが。
4歳に入ってようやくOPで1番人気を獲れるようになってきました。
夏頃から重賞でも印が厚くなり、秋のシリウスSで重賞初制覇。
そのままGI勝利も果たしました。そろそろ能力も育ってきたようです。
翌年はヴィクトリアマイルへ進むもヴィルシーナに及ばず3着。クラブで育てたときはここを勝っていたんですがね。自分で育てるとそう簡単にはいかないようです。
暮れには連覇をかけてチャンピオンズCへ。残念ながらここも3着でした。そもそもスピードがちょっと足りない感じがあります。
そんなわけで、結局GI・1勝止まりで引退となりました。まあ繁殖入りすることが目的なので、十分な活躍でしょう。
無事に繁殖牝馬となって次の代に繋ぎます。
次回はこの牝馬にストリートセンスを付けて「完璧な配合」を完成させる予定です。
※ 次回は2/19(金)公開予定です。
執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。