2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
~ ダビスタ・四天王 横井顕によるリアルプレイ日記 ~
“ダビスタ四天王”の横井顕が今作のダビスタを発売日当日からプレイ開始! 実際のゲーム進捗状況を日記形式で配信いたします。プレイを進めていく上でのポイントやコツを公開いたします。
▼2021/2/8更新 Vo.17
安定Cの爆発力に賭ける! ステイゴールド×スプリングスイーツ
安定Cは飛び抜けた能力の馬から駄馬まで幅広く出るのが特徴。今作でもその爆発力を一度は試しておきたいところです。
ということで、今回は安定Cの種牡馬による配合です。
安定Cの種牡馬はステイゴールドやルーラーシップ、オルフェーヴルなどが代表的ですが、その中でもっともパラメータのいいステイゴールドをピックアップしてみました。
▲オルフェーヴルやゴールドシップなどを輩出し、2011年以降種牡馬リーディングで常に上位に位置する1頭。競走馬時代はスペシャルウィークやテイエムオペラオーたちの陰に隠れるも、重賞で2・3着に13回入って“稀代のシルバーコレクター”と呼ばれた。
ステイゴールドと「凝った配合」になる繁殖牝馬はたくさんいますので、その中でも能力が高くクロスが豊富に発生する馬を選びます。そうすると以下の2頭が候補になりますかね。
▼スプリングスイーツ スピード68、スタミナ76、パワー67、ダート○
クロス……短距離型×2、底力×3
▼ミココロノママニ スピード78、スタミナ70、パワー71、ダート○
クロス……速力×1、底力×2
最高クラスの2頭ですが、スプリングスイーツのほうがクロスが豊富で爆発力を期待できそうですね。
▲モデルはシュヴァルグランやヴィルシーナたちの母ハルーワスウィート。ハーツクライやディープインパクトとの配合で成功を収めているが、ステイゴールドとの配合は行われておらず未知数。
そんなわけで、ステイゴールド×スプリングスイーツという配合を実践しました。
スピードやスタミナの爆発した産駒も
この配合で生産をしてみると、「スピード」や「スタミナ」をコメントされる仔が5頭に1頭くらいの割合で出ます。早熟傾向でない配合にしては、なかなかいいコメント率かと思います。
短距離型クロス×2と繁殖牝馬のスタミナの高さがしっかり効いているようですね。
しかも、かなりのスピードやスタミナを持った仔も出ます。早熟型でないのに朝日杯FSで1番人気を獲れる仔が出て、走らせてみると……。
1600mの距離が長いと言われました。スピードはかなりあるようですが、スタミナがすっからかんのようです。ステイゴールドの距離適性とスプリングスイーツのスタミナから考えると、こんなにスタミナのない仔はそうそう出ないとは思うのですが……。
安定Cの下振れか、それとも開発者インタビューにあった「スピードが高すぎるとスタミナが削られる」という現象か。
また、こんな仔も出ました。入厩OKが9月1週と非常に遅いのに、「スタミナ」と「根性」のコメントが出た馬です。
晩成型はコメントが出にくいため、逆に晩成型でコメントが出るようならかなりの能力と推測できます。「スピード」はコメントされていませんが、その割に印が付くところを見ると、スピードもそれなりに高いのではないかと思われます。
ただ「反応が良くない」のコメントが出てしまい、レースでは仕掛けが遅すぎて全然勝てません。スピードがあれば挽回可能でしょうが、ズブい上にスピードがない馬はちょっと厳しいようですね。残念ながら種牡馬入りさせてパラメータを確認することはできませんでした。
こんな具合で、なかなか見どころのある産駒がちょいちょい出てくれます。
あと気性Cだけに、気性難の仔がけっこう出ます。3頭に1頭くらいは「ウルサい」と言われます。ただ、「落ち着き」を言われる仔もそこそこ出るので、絶望的に悪いわけではなさそうです。
底力はAですが「根性」コメントの出た仔は10頭に1頭くらい。まあ早熟型の仔が少なくコメントが出にくいことを考えると、妥当な線かと思われます。
そして健康Aのおかげで、「脚元強い」や「タフ」を言われる仔はたくさん出ます。これはありがたいですね。
スピード爆発の産駒を育成
で、結局「スピード」と「根性」をコメントされた仔がなかなかのスピードっぽかったので、この仔を育てることにしました。
▲1歳9月以降のコメントは「スピード」、「根性」、「ウルサい」、「脚元強い」、「タフ」、「父似」。入厩は6月1週。
気性難ではありますが、能力自体は高そうなのでそこに期待します。
重賞初挑戦の小倉2歳Sではまあまあの印。入厩がやや遅めでまだスピードは育っていませんが、根性はすでに十分高いようです。
1600mのサウジアラビアロイヤルCでは「距離が長い」と言われてしまいました。この馬もスタミナが皆無っぽいですね。
それでもあえて1600mの朝日杯FSに挑んでみます。指示を追い込みにしてスタミナを温存させてみると4着と好走。やり方次第では1600mも行けるかもしれません。
懲りずに1600mのNHKマイルCに挑戦。というか、マイル戦に使えないと出られるレースが非常に少ないんですよね。
スタミナもだいぶ育ってきたのか、ここはハナ差の2着と健闘しました。
秋にはようやくスプリントGIに出走。スプリント戦では文句なしの強さですね。スプリンターズS勝利です。
「ダートは普通にこなせる」と言われたのでフェブラリーSに出てみると、エスポワールシチーの2着。ダート戦でも後方から胸のすくような追い込みを見せてくれました。
高松宮記念の頃にはもう能力がだいぶ完成してきたようです。難なく勝利。
安田記念に出てみると、もうマイル戦で逃げ切れるくらいまでスタミナも成長していました。
秋はスプリンターズSを勝った後、今度は2000mの天皇賞(秋)に挑戦。さすがにスタミナ不足か、一番下の印は薄いですが、とりあえず走ってみます。
うまく競り合いながら伸びてスタミナを温存できたようで、ぎりぎり勝てました。
意外に2000mくらいまで行けちゃうようですね。
種牡馬入りさせてみたところ、こんなパラメータでした。
距離適性「1000m~」でスピードは最高クラス、スタミナは「~1200m」で最低クラスです。このあたりは順当と言えましょうか。
そしてようやく実績Aの馬が出てくれました。実績はこれまでの『ダビスタ』と同様ならスピードとスタミナの総合力で決まるパラメータ。スタミナが非常に低い分、スピードは相当高いのではないかと思われます。
安定はなぜかCでした。ハンデ戦での斤量が62kgあったのでAだと思ったのですが……。
気性難ながら気性はB、根性はかなり高いと思っていたのですが底力はBでした。
ステイゴールド産駒のスプリンターというのも妙な感じではありますが、安定Cの爆発力は生産していてなかなか楽しいものがありますね。
今後、もうちょっとこの配合を掘り下げてみたいと思います。
※ 次回は2/12(金)公開予定です。
執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。