2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
~ ダビスタ・四天王 横井顕によるリアルプレイ日記 ~
“ダビスタ四天王”の横井顕が今作のダビスタを発売日当日からプレイ開始! 実際のゲーム進捗状況を日記形式で配信いたします。プレイを進めていく上でのポイントやコツを公開いたします。
▼2021/1/25更新 Vo.13
Frankel×ビセイブ
海外種牡馬も自由に使えるようになりましたし、一度しっかり配合をしてみたいと思います。
パラメータのいい種牡馬が多くて目移りしてしまいますが、その中で目を付けたのはFrankelです。
▲イギリスの種牡馬。競走馬時代はGIを10勝して“怪物”とも呼ばれた。日本でもソウルスターリングやモズアスコット、グレナディアガーズなど活躍産駒を出している。
気性以外はすべてAで、距離適性の幅広さも魅力。海外種牡馬の中でもトップクラスのパラメータです。この種牡馬を使って、いつものように「凝った配合」を中心に配合をしようと思います。
なお「凝った配合」が本当に効果的なのかどうかはわかりません。ただ、『ダビスタ』シリーズではだいたい一番新しい配合理論が最重要でした。『ダビスタ99』(およびSS版)の「見事な配合」、『ダビスタP』や『ダビスタDS』の「しっかり配合」、そして『ダビスタGOLD』の「凝った配合」などなど。
今作は『ダビスタGOLD』がベースとのことですので、「凝った配合」が最重要と見ている次第です。まあ「凝った配合」以外も試して、その違いをちゃんと調べてみたいところではありますね。
配合相手は短距離型クロスの発生するビセイブ
ということで、Frankelと「凝った配合」になる繁殖牝馬を探したところ、大半の繁殖牝馬が該当します。Frankelは『ダビスタ』的にかなり恵まれた血統構成のようです。
そんな中から、今回はスピード能力を重視して短距離型クロスが成立する馬を選んでみました。なおかつ能力も高い繁殖牝馬となると、以下の3頭くらいが候補でしょうか。
▼アイオーティー
→スピード56、スタミナ62、パワー55、ダート○
▼ゴーストボールト
→スピード64、スタミナ60、パワー59、ダート○
▼ビセイブ
→スピード70、スタミナ48、パワー59、ダート○
スピード重視でビセイブを使うことにしました。さっそくセリで購入です。
▲モデルはビリーブ。2002~2003年にスプリント界を席巻した名スプリンター。アメリカで繁殖入りし、KingmamboやKitten’s Joyなど海外種牡馬との配合が行われている。産駒はほとんどが日本で登録され、デイリー杯2歳Sを勝ったジャンダルムなどがいる。
Frankelとの配合は現実には行われていないようです。まあアメリカの繁殖牝馬とイギリスの種牡馬ですしね。それにFrankelが種牡馬デビューしたときにビリーブはもう15歳でしたし。
この両馬を配合すると「凝った配合」に加え、短距離型・速力・底力・早熟のクロスが各1本ずつ成立します。
スピード型のビセイブにFrankelの実績Aと距離適性、それに「凝った配合」や短距離型クロスなど、これだけ条件が揃えば産駒のスピードは期待していいのではないかと思います。
「スピード」コメントは出るものの……
で、実際に配合を行った結果です。
50頭ほど生産してそのうち17頭が「スピード」をコメントされました。スピードは確かによく付くようです。まあDanzigのクロスで早熟型の仔が多いという影響もありますが。
ただ、この仔たちを走らせてみると、どれもこれも平凡なスピードの仔ばかりでした。だいたいデビュー戦で4番目の印が薄いんですよね。
▲上から4番目の印はスピード+展開面の評価。デビュー戦はまだ脚質が決まっていないためか展開面の評価は低く、純粋にスピード能力が印に反映されている模様。
こういう仔は上のクラスに行くと印が薄くなり、期待外れに終わることが多いです。
一方、「バネ」のコメントもちょこちょこ出ます。種牡馬のパラメータがいいおかげで、能力が揃いやすいようです。
▲能力が全体的に優れている証の「バネ」コメント。ただしその基準はそんなに高くはないようだ。
まあ大して強くない仔ばかりでしたが。
どうもこの配合は思ったほどスピードが付いてくれないようです。
仕方がないので、「バネ」のコメントが出た仔の中で一番有望そうな1頭を育てることにしました。
▲この仔のコメントは「スピード」、「スタミナ」、「根性」、「落ち着き」、「早熟」、「脚元強い」、「タフ」。入厩OKは4月1週。
育ててみればダート馬だった
この馬もやはりデビュー戦ではこんな印でした。
重賞では思いのほか印が付きました。でも、どうも力が足りないようでなかなか勝てません。
重馬場や荒れた芝、ダートが得意と言われました。じつはダート馬!?
クラシックを歩んでみましたが、三冠馬3頭にボコボコにやられました。
夏以降はダートメインに転向します。というか、3歳春まではダート戦があまりないんですよね。
オークス惨敗後にブリンカーを装着。今作では気性と集中力はどうも別物のようです。
ダート戦ではけっこう強い。ユニコーンS、レパードS、シリウスS、みやこSと難なく4連勝。
チャンピオンズCも1番人気で勝ちました。
年が明けてフェブラリーSに出てみると、なんかだいぶ印が薄くなっています。そろそろ衰えてきたのかもしれません。
それでもなんとか勝ってGI・2勝目。能力的にはもう少し行けそうだったので、そこからマーチSとアンタレスSを獲っておきました。
5月の平安Sに出てみたところ、印は付くのですが明らかに勝てませんでした。試しにヴィクトリアマイルにも出てみましたが、アエロリットやアパパネのスピードにまったくついて行けず。さすがにもう限界のようです。
3歳暮れぐらいから衰えが始まっていたのでしょう。早熟で4月1週入厩のわりには意外に長持ちしたほうかなと思います。
こうしてFrankel×ビセイブは結局ダート馬で終わりました。ちょっと期待外れでした。
まあ牝馬なので繁殖入りさせて次の代の配合も試してみましょう。能力は全体的に揃っているし、繁殖牝馬としてはそれなりに期待できるのではないかと思っています。
※ 次回は1/29(金)公開予定です。
執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。