2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
~ ダビスタ・四天王 横井顕によるリアルプレイ日記 ~
“ダビスタ四天王”の横井顕が今作のダビスタを発売日当日からプレイ開始! 実際のゲーム進捗状況を日記形式で配信いたします。プレイを進めていく上でのポイントやコツを公開いたします。
▼2021/1/18更新 Vo.11
コメントや予想印から馬の能力を判断する
今回は愛馬の能力を判断する方法についての話です。
生まれてきた仔がどれくらい強いのか、期待しながらそれを探るのは『ダビスタ』の大きな楽しみです。ただ、『ダビスタ』では馬の能力は具体的に表示されず、牧場スタッフのコメントやレースでの予想印などから能力を推測することになります。
▲牧場スタッフのコメントが一番の手がかり。昔から変わらない『ダビスタ』のスタイルである。
強い馬を作るには、こうして1頭1頭見ていきながら「これぞ!」という馬を選んで育てるのが早道でしょう。
ここではこれまでゲームプレイした感覚をもとに、馬の能力を診断する方法をまとめました。あくまでも“横井流”であって本当に正しいかどうかはわかりませんが、参考として見ていただけれは幸いです。
まず当歳時のコメントで最初の判断
最初の手がかりは、生まれた年に言われる当歳時コメントです。ここでは以下の3種類のいずれかを言われます。
→根性が低い、または気性がいい、またはその両方
→根性が高く気性もいい、または根性が低く気性も悪い
ここで根性と気性が大雑把にわかります。いちばん有望なのは、根性・気性ともにいい可能性がある「おとなしい」。このコメントが出た馬には期待してしまいます。
「やんちゃ」は根性が高い可能性あり。気性は基本的に並以下ですが、個人的には気性よりも根性を重視しているので、期待は十分にできます。
「元気」は根性も気性も並レベル確定なので、自分は育てる対象にしていません。
1歳1~8月のコメントは4つのコメントに注目
つぎに見るのは1歳1~8月にコメントされる内容です。ここでは以下の4つに注目しています。
「雰囲気」と「キツイ」で気性がほぼわかります。「雰囲気」が出るのがベスト。逆に当歳時に「おとなしい」を言われてここで「雰囲気」が出ないようだと、その馬は根性なし確定です。
当歳時に「やんちゃ」の場合は「キツイ」が出なければ根性あり確定。期待が高まります。なお、これら気性関連と「疲れてる」のコメントは、1歳9月以降に同様のコメントがあるため必ずしも見ておく必要はありませんが、保険としてメモしています。
「バネ」はすべての能力が揃った仔にだけ出るレアなコメントです。能力に穴のない優秀な馬と言えますね。まあ、“一定以上”といってもそこまで高い基準ではないようで、なかにはGIをギリギリ勝てる程度の馬もいたりします。それでも期待の仔なので一度育てます。ちなみにこの「バネ」は、当歳時「おとなしい」の仔からしか今のところ出ていません。
このほか、馬体重が重い仔に出るコメントもありますが、能力とは関係ないためスルーしています。
そういえばプレステ版『ダビスタ』のとき、馬体重が軽いほど有利なシステムがありましたね。以降の作品ですぐに消えましたが……。
1歳9月以降のコメントで全能力がわかる
1歳9月以降になると、ようやく全能力のコメントが聞けるようになります。
スピード、スタミナ、パワー、根性については、それぞれ一定以上あるとコメントされます。気性はいい場合と悪い場合にそれぞれコメントされます。
とくに重要なのはスピードコメントです。基本的にスピードがないとレースで勝てません。ただし成長型によってコメントの出やすさが違い、早熟型はコメントされやすく晩成型はコメントされにくいので、そのあたりも考慮して見る必要があります。ある程度スピードがありそうな仔はみんな育ててみる、という感じですかね。
次いで、根性も重視しています。根性のない馬は直線で本当に弱く、接戦になるとすぐに競り負けて沈んでしまいます。
気性は悪くなければそんなに気にしていません。「パワー」もありがたみがあまり感じられないですね。スタミナはなければ短距離を走るだけなので、これも成り行き任せです。
成長型は、前述したように「スピード」コメントの出方に影響するのでちゃんとメモしておきます。ちなみに今作では「スタミナ」や「根性」のコメントにも影響している感じがあります。このあたりはもう少しじっくり調べてみる必要がありそうです。
これらは育て方に影響する項目です。丈夫な馬やタフな馬は育てやすく、脚元不安な馬や回復力の低い馬は育てるのに気を使います。いずれにしても競走能力には直接関係ないため、どのコメントが出てもヨシとしています。
■その他のコメント
過去のシリーズでは両親どちらの影響を受けて能力が決まったか、を表すコメントでした。
今作では詳細は不明ですが、能力自体は前述までのコメントでわかるわけですから、その決まる経緯までは気にしなくてもいいかな、といまのところは思っています。
ちなみに1歳9月以降のコメントは、各月第1週にしか出ないようです。コメントを聞ける機会は1歳9月から2歳3月までなら計7回。意外に少ないですね。
そのため、運が悪いと本来言われるはずのコメントが出ないまま入厩OKが来てしまう場合もあります。とくにたくさんコメントを言われる可能性のある馬は要注意ですね。どれか1つ2つ“漏れ”が出てしまうかもしれません。
「スピードをコメントされなかったけど、もしかしたら言い漏れだったのかも?」と、一縷の望みをかけて育ててみたりすることもあります。まあそんな場合、得てして本当にスピードがない場合がほとんどですが……。
あとは実際に走らせて能力を判断
ここまで紹介してきたコメントでだいたいの能力はわかりますが、もっと詳しく知るには実際に走らせてみるのが一番です。たとえば「スピード」をコメントされても、それだけでは実際にどれくらいスピードがあるのかはわからないですからね。
ということで、「期待の馬かも?」という仔はとりあえず一度“仮育成”をしています。
まず判断の基準となるのはレースでの予想印。各印は以下のように能力と関係しているため、どれくらい能力があるかを知る目安となります(一部推測込みです)。
スピードが高いほどすべての印が付きやすいことになります。全体的に印の薄い馬は、基本的にスピードが足りません。
根性や気性が優れていれば上から2・3番目の印は付きやすいですが、逆にそこだけ印が厚いようならスピード不足と見たほうがいいでしょう。
また、4番目の印も要チェックです。ここは出走メンバーの中で脚質的に有利なら厚く不利なら薄くなりますが、スピードが圧倒的に高ければ展開に関係なく◎が付きます。メンバー次第でこの印が薄くなる馬は、スピードがそんなに高くない可能性が大です。
▲条件戦レベルで4番目の印が薄い馬は、スピードがあまり高くないと見られる。
一番下の印はスタミナが影響しているようで、そのレース距離に必要なスタミナがないと薄くなりやすい感じです。
▲スタミナの足りない馬が長距離レースに出ると一番下の印が薄くなる。1~4番目の印で他馬を圧倒していても、レースではまず勝てない。
そして最後は、レースの直線でその馬の強さを見てみることです。他馬をかわすときのスピードや他馬に対する競り合いの強さ(根性)などを具体的に見ることができます。ライバルに対してどれくらい優れているのかをチェックですね。
ただ劣っていた場合でも、今後まだ成長する可能性もありますから、ある程度の時期までは一応育ててみています。早熟型の馬は3歳春頃まで、普通型なら3歳末まで、晩成型なら4歳春くらいが目安です。
それで本当に強いとわかれば、入厩前のデータに戻って育て直す、という具合です。
以上のような感じで、自分は馬の能力を判定しています。けっこうな手間ですが、この地道な馬判定をしながら強い馬を探すのが『ダビスタ』の大きな楽しみですので、今後もひたすら続けていくことになるかと思います。
※ 次回は1/22(金)公開予定です。
執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。