2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
~ ダビスタ・四天王 横井顕によるリアルプレイ日記 ~
“ダビスタ四天王”の横井顕が今作のダビスタを発売日当日からプレイ開始! 実際のゲーム進捗状況を日記形式で配信いたします。プレイを進めていく上でのポイントやコツを公開いたします。
▼2021/1/8更新 Vo.8
ディープインパクトで強い馬を作る
今回は馬の生産の話です。ディープインパクトで強い馬を狙ってみました。
2012年から9年連続でリーディングサイアーに輝き、ジェンティルドンナやコントレイルをはじめ数多の活躍馬を輩出してきたディープインパクト。『ダビスタ』でも種牡馬リストのトップにドーンと鎮座し、4000万円という飛び抜けて高い種付料を誇ります。強い馬を作るなら、やはりこの種牡馬が最有力でしょう。
まあ『ダビスタ』では現実のリーディングサイアーと関係ない種牡馬が活躍してきたものですが……。
ノーアテンション然り、バンブーアトラス然り、ブラックタイアフェアー然り。それにSadler’s Wellsをはじめとする海外種牡馬たち。一方、サンデーサイレンスやブライアンズタイム、トニービンなど現実世界のトップ種牡馬たちはいつも日陰暮らしでした。
と、それは置いておいて、究極レベルを求めるのでなければ、パラメータのいい種牡馬が多少なりとも有利なのは間違いないと思います。そんなわけで、ディープインパクトを使ってみました。
配合相手の繁殖牝馬には、ディープインパクトに見合う、能力の高い繁殖牝馬を用意したいところ。
配合は「凝った配合」を中心に考えたのですが、ディープインパクトは血統的に3代前までにダンシングブレーヴを持つ繁殖牝馬としか「凝った配合」になりません。そうすると該当するのは高額牝馬では以下の2頭だけです。
・エルトゥルマニエ…………スピード70、スタミナ62、パワー63、ダート○
・スクリーンキャプチャ……スピード64、スタミナ53、パワー57、ダート○
より能力の高いエルトゥルマニエのほうを使うことにしました。さっそくセリで購入します。
▲2代前(母父)にダンシングブレーヴを持つ。能力は最高クラスの繁殖牝馬より一枚落ちるものの十分に高いレベル。
このままディープインパクトと配合するのもアリですが、間に1代挟んで繁殖牝馬の能力をより高めようと思います。
間に挟む種牡馬は危険な配合にならなければなんでもOK。ここはパラメータのいいキングカメハメハを選びました。以下が「仮想配合」の結果です。
ディープインパクト×キングカメハメハ。豪勢な高額配合です。現実世界でもワグネリアンやデニムアンドルビーなど、この組み合わせで活躍馬が出ています。
初代の配合……キングカメハメハ×エルトゥルマニエ
まずはキングカメハメハ×エルトゥルマニエで牝馬を作るところからです。この段階では底力のクロスが2本あるだけで他の配合理論はなし。それでも能力の高い馬同士の配合なので産駒は十分に期待できるだろう、と思って臨みました。
ところがこれが思いのほか振るいません。30頭ほど牝馬を生産してみたところ、「スピード」コメントを言われた馬はゼロ。かろうじて「スタミナ」コメントの仔が2頭、「根性」コメントの仔が1頭出ただけでした。
一応、「バネ」のコメントの仔も2頭出ましたが、能力コメントはどちらも「落ち着き」のみという結果に。仕方がないので、この「バネ」のコメントの仔を育てることにしました。
入厩が9月1週と遅めなこともあって、力がついてきたのは3歳末頃から。ようやく重賞で予想印が少し付き始めます。
▲愛知杯、京都牝馬Sと牝馬重賞を連勝。GIのヴィクトリアマイルはボロ負けだった。
GI級の馬ではないな、という感じでしたが、その後アルゼンチン共和国杯、ステイヤーズS、日経新春杯と長距離重賞を連勝。スタミナはそれなりにあるようです。
ダートもまあまあ走るようで、5歳時にはフェブラリーSを勝利。
そんなこんなで、一応GI馬として繁殖入りを果たしました。あとはつぎの代に託します。
▲6歳春まで走って30戦。GⅠは1勝だけだが8億円近く稼いできてくれた。
2代目の配合……ディープインパクト
そして前述の牝馬にディープインパクトを配合。ここが本命です。
▲「凝った配合」が成立し、速力とパワーのクロスが1本ずつ発生する。
期待どおり、「スピード」や「スタミナ」をコメントされる仔がけっこう出ます。「パワー」、「根性」コメントもそれなりに出ました。いい感じです。
ただ、なんというか、「コメントは言われるけどそんなに強くない」という仔ばかりで……。ほとんどの仔が2歳~3歳春の重賞でこれくらいの予想印しか付きません。
▲印が薄いのはスピードがあまり高くないからと思われる。直線でのスピードは「ぎりぎり勝てる」程度の平凡なレベル。
小粒ばかりで大物が出ない、という感じですかね。ディープインパクトは成長型が「持続」ということもあって、早熟型の産駒が多く出ます。早熟型で3歳春までに結果が出ないようでは、その先は大して期待できないでしょう。
そんな中にあって、ようやく1頭だけめぼしい仔が出ました。「スピード」、「スタミナ」、「根性」、「落ち着き」のコメントが揃った馬です。
▲初重賞での予想印が他の仔たちより厚め。レース結果もぶっちぎりの圧勝だった。
その後、阪神JFを圧勝し、翌年春には桜花賞、オークスを勝ってくれました。
ただ、夏を過ぎた頃から急に衰えが目立ってきました。じつはただの超早熟!? 父の「持続」型はどこへ行った?
なんとか秋華賞を勝って牝馬三冠を達成しましたが、もう予想印はスカスカでこれ以上は無理と判断し、引退させました。
▲春より予想印が明らかに薄くなるもギリギリ勝利。もう完全に力は負けている感じだった。
ということで、ちょっと期待ほどではなかったディープインパクト配合でした。単に運がなかっただけかもしれませんが。
とりあえずこの牝馬は繁殖入りさせて、つぎの世代の配合にも挑戦してみようと思います。
※ 次回は1/11(月)公開予定です。
執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。