2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
~ ダビスタ・四天王 横井顕によるリアルプレイ日記 ~
“ダビスタ四天王”の横井顕が今作のダビスタを発売日当日からプレイ開始! 実際のゲーム進捗状況を日記形式で配信いたします。プレイを進めていく上でのポイントやコツを公開いたします。
▼2020/12/28更新 Vo.6
高額馬同士で配合すれば強い馬ができる?
ぼちぼち強い馬の生産をちゃんと考えていこうと思います。
まず思いつくのは、単純に高額な繁殖牝馬と高額な種牡馬の配合。能力の高い馬同士を配合すれば強い仔が生まれるのか?
『ダビスタ』では、母の能力をベースに父のパラメータで補正がかかって仔馬の能力が決まる、というのがこれまでの仕組みでした。今作でも基本的に変わっていないと思われます(思いたいです)。
なので理屈では、能力の高い繁殖牝馬にパラメータのいい種牡馬をかけ合わせれば、強い仔馬が生まれることになります。今回はこの辺りを確かめてみることにしました。
キングカメハメハ×ミココロノママニの配合
まずベースとなる繁殖牝馬を用意します。もっとも高額でもっとも能力の高いミココロノママニです。
▲モデルはエピファネイアやサートゥルナーリアの母シーザリオ。庭先取引で購入できる。セリには出てこない。
配合相手の種牡馬はキングカメハメハ。種牡馬のトップといえばディープインパクトですが、キングカメハメハだと「凝った配合」が成立するのでこちらを選びました。
▲気性、実績、安定のAが光る。ディープインパクトに引けを取らない優秀な種牡馬。
で、この両馬を配合。「凝った配合」に加えて底力のクロスが2本発生します。
▲この配合(キングカメハメハ×シーザリオ)は現実でも行われており、2015年の朝日杯FSを制したリオンディーズなど活躍馬も出ている。
この配合で40頭ほど仔馬を生産してみました。生まれてきた仔たちの傾向をざっとまとめると、以下のような感じです。
・「スピード」コメントの出る仔は2割ほど
・「スタミナ」コメントの出る仔も2割ほど
・「パワー」を言われた仔は3頭、「根性」を言われた仔は5頭だけ
・半数くらいの仔が「落ち着き」。一方で「気性難」の仔も3頭出た
また、1歳1~8月に「バネ」をコメントされた仔もちらほら出ました。
▲過去作品ではスピードとスタミナがともに一定以上ある仔に出たコメント。能力のバランスが優れている証とも言える。
初期牝馬からの一連の配合ではこのコメントは一度も見ませんでした。やはり高額馬同士の配合は全体的に能力が高くなると見られます。
あと、このコメントが出た仔は「根性」のコメントもみんな出ました。今作では根性やパワーも一定以上ある、という条件かもしれません。
こんな感じの中から、結局育てたのは以下でご紹介する2頭です。
育てた産駒その1:スピ・スタ・パワー・根性の揃った馬
最初に育てたのはこの馬。配合を始めていきなり生まれた仔です。育成場でのコメントはスピード、スタミナ、パワー、根性、落ち着き、早熟、父似。綺麗にコメントが揃いました。デビューOKは5月1週。
▲あとから振り返ればコメントがこれだけ揃ったのはこの仔1頭だった。
2歳時の重賞ではだいたい1~2番人気に。
自分は2歳重賞での予想印の付き方を能力診断の1つの目安にしています。この時点ではまだ育っていない仔も多いですが、重賞を3~4戦して無印に近いような馬は望み薄と見ています。
で、2歳GIでもまあまあいい予想印でした。
残念ながら結果は敗退でしたが。というか、三冠馬コントレイルと同世代になってしまいました。案の定、翌年のクラシックでまたぶち当たります。
二冠馬ドゥラメンテも出てきてしまいました。ロゴタイプもなにげに強敵です。でもそんな中、2着に健闘してくれました。
そしてダービーでは彼らを破って勝利。
また、この勝利で牧場創設以来GI・10勝となり、種牡馬のBookFullが免除になりました。これは嬉しい特典です。
▲高額な種牡馬はBookFullで種付けできないことも多いが、今後はその心配がなくなる。
このあとは菊花賞、ジャパンC、有馬記念と挑みましたがどれも勝てず。ただ父がダート◎ということもあって、翌年のフェブラリーSでは勝利できました。
こんな1頭目でした。
育てた産駒その2:三冠達成でGI・8勝馬
つぎに育てたのはこちら。育成場でのコメントはスピード、パワー、根性、早熟、脚元強い、父似、入厩OKは4月1週。2歳重賞でなかなかいい予想印が付きます。
敵薄な世代にうまく入り込んだか、GIでも1番人気で圧勝でした。
翌年のクラシックも皐月賞、ダービーをトントン拍子に勝利。そのまま宝塚記念も勝つと、凱旋門賞のお誘いが来ました。
▲GI・2勝以上したうえで宝塚記念を勝つと9月1週に打診が来る、という以前のシリーズと同じ条件だろうか。
ただせっかく敵薄な世代に恵まれたので三冠達成を優先してお誘いは断りました。凱旋門賞はまたいずれ強い馬ができたときにでも。
そして最後の菊花賞。見事なまでに敵薄です。楽勝でした。三冠達成ミッションもクリアです。
このあと有馬記念と翌年の天皇賞(春)も勝利。早熟型で4月1週入厩と成長のピークが早そうでしたが、4歳春までまだまだ元気でした。
「スタミナ」コメントを言われていないのに菊花賞や天皇賞(春)まで普通に勝てちゃいましたね。まあ「バネ」のコメントが出ていたので、スタミナはそれなりにあったと思われます。
こうして飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍でしたが、4歳秋にはさすがに衰えが目立ってきます。
GIIでこのメンバーでこの予想印。そろそろ潮時と見て、このレースを最後に引退しました。最終的にGI・8勝で16億円ほど稼いできてくれました。
以上のような感じで、キングカメハメハ×ミココロノママニの配合でこれくらいの馬は出るのがわかりました。
ディープインパクトやロードカナロアなど、ほかの高額馬でも配合を試してみたいところです。
※ 次回は1/4(月)公開予定です。
執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。