2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
~ ダビスタ・四天王 横井顕によるリアルプレイ日記 ~
“ダビスタ四天王”の横井顕が今作のダビスタを発売日当日からプレイ開始! 実際のゲーム進捗状況を日記形式で配信いたします。プレイを進めていく上でのポイントやコツを公開いたします。
▼2020/12/25更新 Vo.5
馬券で牧場資金を稼ぐ!
ある程度資金も貯まってきたので、そろそろ牧場施設を揃えてみることにしました。現状建てられる施設をドドドンっと。
▲牧場施設は育成馬を補強するものや放牧馬の疲労を回復するものなどいろいろな種類がある。ミッションをクリアしてオーナーランクが上がると建設可能な施設が増えていく。
あっという間に資金が激減。毎月の牧場維持費も200万円に跳ね上がりました。
▲建てた施設は撤去できない模様。以後永久に維持費を払い続けることになる。
これは思いのほか資金がたくさん必要になりそうです。レースの賞金だけではそのうち首が回らなくなってしまうかも……。そこで一気にお金を稼ぐ手段として、馬券を少し研究してみることにしました。今回はそんな馬券の話です。
自分の購入額がオッズに影響を与える
『ダビスタ』での馬券は、基本的にJRAと同じ種類の馬券が買えます(WIN5は無し)。1レースの購入額上限は1億円。現実に1億円も買う人はそうそういないかと思いますが、1億円で万馬券を当てれば100億円の配当になりますから、ゲーム内では非常に助かる設定ですね。
ただ、今作では自分の馬券の購入額に応じてオッズが変動するようになっていて、1点に1億円も突っ込むとその買い目はオッズがガクンと下がってしまいます。より現実の競馬をシミュレートした仕様と言えましょうか。
しかもレースごとの売上額の違いも考えられていて、有馬記念クラスの大レースなら1億円の影響はそこまで大きくありませんが、OPやリステッド競走だとレース全体のオッズを大きく揺るがす結果になります。
実際に有馬記念で馬連の万馬券を1億円購入してみると……
102.1倍のオッズが37.5倍まで下がります。旨味が約3分の1に減少ですね。
スプリンターズSで試してみると……
105.4倍が15.6倍まで下がってしまいます。同じGⅠレースでも有馬記念とは売上規模がだいぶ違うようです。
今度は重賞の阪神Cで試してみると……
100.1倍が6.2倍に。重賞クラスだとこんなにもオッズの低下が!
そしてリステッドの信越Sでは……
なんと103.9倍が3.0倍まで低下。万馬券がもはやガチガチの本命馬券に大化けです。
こんな感じで、レースの売上規模によってオッズが変動するため、小さなレースに1億円を投入してもほぼ旨味はありません。多額の馬券を買うなら有馬記念クラスの大きなレースで、と言えそうです。
有馬記念を50回試行して馬券の傾向を探る
というわけで、有馬記念で馬券の攻略をしてみました。
どんな馬が上位に来るのかを探るために、同じレースを50回やり直してデータを採ってみました。メンバー構成は以下のとおりです。
▲1番人気はサトノダイヤモンド、2番人気はキセキ、以下ラブリーデイ、ヴェロックス、サウンズオブアースと続く。やり直すと微妙に人気が変わることもある。
そして、着順を集計した結果がこちら。
■有馬記念での着順集計(50回試行した結果)
※馬の並びは人気順。
ダントツで成績が良かったのが2番人気のキセキ。50回中29回1着で、3着以内は42回。抜群の安定度です。
続いてラブリーデイとヴェロックスがだいたい同じくらいの成績。両馬とも50回中半分は馬券に絡んできました。
一方、1番人気のサトノダイヤモンドは人気の割に成績があまりよくありません。差し脚質のせいか、馬群に包まれて伸びないレースがよくありました。自分で馬を育てているときも、差しや追い込みより逃げ・先行のほうが勝ちやすい感じがあります。コンピュータ馬もどうやら同じようですね。
▲キセキが抜け出してラブリーデイとヴェロックスが追ってくる、という展開がとくに多かった。サトノダイヤモンドは勝つときは豪快に差してくるが、馬群に包まれて伸びてこないこともしばしば。
まあ全体的に上位人気の馬がしっかり来る傾向が見て取れますが、1番人気が崩れやすいというこの例は馬券的に旨味が大きいと言えそうです。
データをもとに万馬券を的中
そしてこのデータをもとにいざ馬券を購入。キセキ、ラブリーデイ、ヴェロックスの3頭の3連単ボックスを購入します。
▲3頭ボックスで全6点買い。総額1億円に収まるよう、各買い目をそれぞれ1,600万円ずつ購入した。
レースは予想どおり、ラブリーデイ、キセキ、ヴェロックスの3頭で決着。サトノダイヤモンドは馬群に沈みました。
3連単は12,990円の配当。データ的にはガチガチの馬券ですが配当は万馬券!
▲購入額が1点1,600万円とそこまで高くなかったためか、オッズはあまり下がらずに済んだ(159.4倍→129.9倍に低下)。
129.9倍の馬券が的中して20億円の払い戻し。なかなかのぼろ儲けですねぇ。ついでに万馬券を当てるミッションもクリアです。
まあ、あくまでもこのメンバーでのレース攻略になりますが。ただ、逃げ・先行の人気馬は堅く、差し・追い込みの人気馬は崩れやすい、という傾向は見て取れました。狙い目のメンバー構成のときは、また馬券を狙ってみたいと思います。
ちなみにスプリンターズSでの馬券の傾向は?
ちなみにスプリンターズSでも同様に着順の集計をしてみました。こんなメンバーのレースです。
レースの集計結果がこちら。
■スプリンターズSでの着順集計(50回試行した結果)
※馬の並びは人気順。
有馬記念とは対照的に、差し脚質の人気馬が堅く、先行脚質の人気馬はあまり来ない結果となりました。スプリント戦の特徴か、それとも馬の能力によるものなのか、よくはわからないですね。
ステルヴィオ-レッツゴードンキの馬連がまずまず手堅そうですが、オッズは9倍程度です。1億円購入したらそこから大幅に下がるでしょう。旨味はほとんどないですね。ここはちょっと馬券を買うのはやめておきました。
とりあえず資金も増えて当面安泰になったので、つぎは高額な繁殖牝馬を買って配合を試してみたいと思います。
※ 次回は12/28(月)公開予定です。
執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。