2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
~ ダビスタ・四天王 横井顕によるリアルプレイ日記 ~
“ダビスタ四天王”の横井顕が今作のダビスタを発売日当日からプレイ開始! 実際のゲーム進捗状況を日記形式で配信いたします。プレイを進めていく上でのポイントやコツを公開いたします。
▼2020/12/21更新 Vo.4
GI馬の母からGI馬が続々と誕生
牧場開設時の初期牝馬から代を伸ばしていき、GI馬が出たところまでを前回ご紹介しました。その馬がこちらの牝馬。
▲初期牝馬ワルケリア×ジャスタウェイ×ゴールドアリュール×ヴァーミリアン×アイルハヴアナザーと代をつないできた牝馬。現役時はエリザベス女王杯を勝利。
今回はこの牝馬からの配合です。「スピード」と「スタミナ」のコメントを言われていますし、能力はそれなりにあると思われます。産駒の能力も全体的に高いはず、と期待して配合に臨みました。
5代目はタイキシャトルでアウトブリード配合
5代目の配合相手に選んだのはタイキシャトル。例によって「凝った配合」になる種牡馬の中から選びました。言わずと知れた、1990年代屈指の短距離王です。
▲『ダビスタ04』で初登場。当時はフォーティナイナーやコマンダーインチーフたちとともに高額種牡馬の一角を担った。いまや種付料50万円とだいぶ影が薄くなったが、実績Aのパラメータは健在。
「凝った配合」になるほかは、配合理論は何もありません。アウトブリードです。今作でのアウトブリードがどんな具合か、ちょっと試してみたい気持ちもあってこの配合にしました。
▲アウトブリードは健康面と気性面にいい効果がありそうだが、能力面ではどうなのか?
で、生まれてきた仔たちの傾向ですが、「落ち着き」「脚元丈夫」「タフ」「早熟」を言われる仔が多いですね。アウトブリードの恩恵が顕著です。「早熟」傾向が強いのは種牡馬パラメータの影響でしょう。
あと、「スピード」と「パワー」を言われる仔も多いです。スピードは母の能力と父の実績Aが効いているのでしょう。パワーは何が要因かよくわかりません。今作では繁殖牝馬にパワーのパラメータがありますので、母のパワーが高かったのかもしれません。
最初に育てた仔がこの牝馬。育成時のコメントは「スピード、パワー、根性、早熟、父似」。
▲入厩は2歳5月1週。入厩時期は成長時期の目安になる。5月1週入厩の仔はかなり成長が早い部類で、ここまでの感覚では2歳時から活躍して3歳末くらいに衰え始める仔が多い。
なお、牧場経営も安定してきたので、もう産駒を片っ端から走らせるのはやめ、今後は有望そうな仔だけ育てていくことにしました。
さてこの仔、デビュー戦を勝ったあと重賞ではいまひとつだったのですが、アネモネS2着から桜花賞に挑んだところ、ソウルスターリングとブエナビスタの猛追を振り切って勝利。
▲道中逃げから直線でさっさと抜け出し、人気馬たちの猛追をハナ差退けた。
3歳春くらいから急に力をつけてきた感じでした。その後はNHKマイルCやスプリンターズSに挑んで全然勝てず、年末のターコイズSを勝利しただけで終わってしまいましたが。
▲4歳に入ってからは明らかに衰えが見えてきたため、2月の阪急杯を最後に引退させた。
とりあえず1頭目の仔としてまずまずの活躍をしてくれました。
GI・5勝の馬が誕生
つぎに生まれた期待の産駒は、育成時のコメントが「スピード、パワー、落ち着き、早熟、タフ、父似」。やはりデビュー戦勝ちのあと重賞では4~5番人気で勝ちあぐねていましたが、朝日杯FSをいきなり勝利。この仔がこのあとGIをつぎつぎ勝つようになるとは、このときは思いもしませんでした。
▲1番人気がコディーノと敵薄なレースだった。この勝利で最優秀2歳牡馬の表彰もゲット。
2000mのレースで負けて「この距離は長い」と言われたので、3歳時は短距離路線へ。NHKマイルCと安田記念をあっさり勝ちました。敵薄だったのも大きいと思います。
▲ライバルはブリッシュラックやノームコアたち。人気は4番手だがレースは楽勝。
秋はスプリンターズSとマイルCSを勝利。スプリンターズSはレコードタイムでの圧勝、マイルCSだけギリギリの勝利でした。
▲秋の2戦では1番人気を取れるまでに成長。ライバルもファインニードルやダノンキングリーが目立つくらいでかなり敵薄だった。
勝ったのは短距離GIばかりですが年度代表馬にも選ばれました。
▲最優秀3歳牡馬と最優秀短距離も併せて獲得。ミッションがどんどんクリアになっていく。
この仔はタフなこともあって、毎月出走させていました。が、収得賞金が増えるとだんだんまともな斤量で出られるレースが少なくなっていきますね。斤量60kg以上とかでいろいろな重賞に出てみたものの何ひとつ勝てず。結局オープンでの勝利はGIだけという成績で、4歳初頭に引退することになりました。
もう1代伸ばして産駒を走らせてみる
最初に紹介した牝馬のほうは、繁殖入りさせてさらに次の世代を生産してみました。配合相手はロードカナロア。もう「凝った配合」になる種牡馬があまりおらず、単に高額な種牡馬を付けてみた次第です。
▲「凝った配合」もクロスも何もなし。種牡馬パラメータの良さだけでなんとかなるのか?
で、いきなり「スピード、落ち着き、早熟、丈夫、タフ、父似」のコメントの仔が生まれたので育てました。早熟と言われながらも入厩時期が7月1週と遅く、力をつけてきたのは3歳夏頃からでした。中京記念、関屋記念、京成杯オータムHと、マイルの重賞をつぎつぎと勝利。
▲とりあえずローカル重賞を回って実力を診断。1番人気を取れるしだいたい勝利もできる。
GIは高松宮記念と大阪杯だけ勝てましたがあとは全敗。ただ、タフで、成長時期の遅さから活躍できる期間も長く、とにかくたくさんレースに使えました。32戦してGI2勝、重賞14勝とだいぶ稼いできてくれました。
▲GIIIを勝ちまくってもハンデ斤量はそれほど上がらない模様。60kgくらいならそれほど問題なくレースに勝てた。
こんな感じで、GI馬が立て続けに出てくれたところで、牧場開設時の初期牝馬からの血脈は終了です。なりゆき任せで代を伸ばしてきましたが、それなりの成果は得られたように思います。これから先は、もう少し計画的に配合を考えながらいろいろ試していきたいところです。
※ 次回は12/25(金)公開予定です。
執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。