2020年12月3日(木)に、競走馬育成シミュレーションの決定版『ダービースタリオン』がNintendo Switch版で発売されました。
当サイトでは、ダービースタリオンの面白さ、楽しさを伝えるため、発売元の株式会社ゲームアディクトとコラボした企画を『ダビスタ×血統ビームオフィシャルサイト コラボコーナー』にて随時公開していきます。
1990年代、競馬雑誌を通じてダビスタシリーズを極めた男達の略称として有名になった“ダビスタ四天王”の亀谷敬正と横井顕が横井顕が久々に再会。ダビスタを好きになったキッカケや、熱中していた時代の話、今作への期待などを熱く語ります!
取材日:2020年12月2日
- 早速ですが、最初にお二人のダビスタ遍歴を教えていただけますか。そもそも、いつダビスタを知って、いつから遊んでいたのですか?
亀谷(以下、亀) 僕は1作目の『ベスト競馬・ダービースタリオン(1991年12月発売・ファミコン版)』発売前から知っていましたよ。
横井(以下、横) えっ? 発売前から何でダビスタを知ったの?
亀 だぶん、当時読んでいた『ファミ通』に宣伝が載っていたような。あ、おもちゃ屋さんのCMだったような・・・。あと、僕の場合は、ダビスタ前に『ベストプレープロ野球・ファミコン版』をプレイしていて、そのゲームを開発された方(薗部博之氏)が、次に競馬版のゲームを開発すると知って、ものすごく楽しみにしていたんですよ。元々、競馬自体が好きだったので。
横 ベストプレープロ野球も、野球ゲームとしては当時は異色のゲームだったよね。ちなみに、それっていくつの時?
亀 中学生でしたね(笑)。
- ちなみに、当時、亀谷さんの周り(同級生など)でダビスタをプレイしていた人はいましたか?
亀 いましたよ。競馬ファンが多かったですし。ただ、僕の場合、ぶっちぎりで勝っちゃうから、すぐに友達がいなくなる・・・・・・・。
横 当時から容赦なかったのね(笑)。
- 横井さんがダビスタを知ったキッカケは?
横 友達が実際にプレイしていたのを見たのがキッカケですね。1992年8月に発売された『ダービースタリオン 全国版(ファミコン版)』と、1994年2月に発売された『ダービースタリオンⅡ(スーパーファミコン版)』の間に、パソコン版(ダービースタリオン PC-9800シリーズ版)というのがありまして、そのパソコン版をプレイしている友達を見て、「何! これ面白い!」と思い、自分も始めちゃいましたね。
- そもそも、お二人はダビスタが登場する前から、ゲーム自体はやられていたのですか?
横 自分は、いわゆるゲーマーですね。家庭用ゲームからアーケードゲームまで、何でもやっていましたね。
亀 僕はそこまでではなかったかな~。ただ、『ベストプレープロ野球』には嵌まっていだけど。
- ダビスタを始めた当時、お二人はどのくらいプレイされていたのですか?
亀 1日中やってましたよ。学校以外は全てダビスタ(笑)。
横 時間は覚えていないですけど、相当やっていた記憶はありますね。たぶん、亀ちゃんと同じくらい(笑)。
- 周りのお友達も同じくらいプレイされていたのですか?
亀 やっているわけないじゃないですか(笑)。
横 私の周りも、自分ほどやっていなかったと思います。ひとりだけ嵌まりこんだ感じですかね。
- となると、お二人は最初からダビスタに熱中されていたようですが、何が要因だったと思われますか?
亀 面白いから! これにつきます。競馬自体が面白いのに、それをうまくゲームにしたのがダビスタでしたから。そもそも、ダビスタが出るまでは、配合して強い馬を作るということをゲーム化する発想自体がなかったからね、薗部さん(ダビスタ開発者)が登場するまでは。
横 私の場合は、作った馬を自分の中で対戦させて、「強い馬ができた!」、「もっと強い馬ができた!」、「さらに強い馬ができた!」というゲームチックな部分、ゲーム性に嵌まった感じですかね。
- そんな中、お二人はどのように、何を参考にダビスタを攻略していったのですか?
横 私はパソコン通信ですね。
亀 僕は全部自己流。ひたすら実験していましたね。あと、僕自身が仕組みを知りたいという部分があるんですよ。実際の競馬にしても、ゲームにしても、何をどうすればどうなるか、という仕組み自体に興味があるというか。で、仕組みを知れば、自然と裏技が見つかってしまったと(笑)。だから、1日中プレイしてても全然飽きなかった(笑)。
- ちなみに、雑誌・競馬王にて“ダビスタ四天王”と呼ばれていたお二人ですが、最初に知り合ったのはいつ頃なのですか?
亀 アスキー主催の全国大会ですよね?
横 そう。その時に初めて自分以外のプレイヤーと出会いましたね。なので、亀ちゃんと出会ったのも、そこが最初ですね。で、全国大会後の1994年・秋ぐらいから、雑誌・競馬王に原稿を書き始めたんだよね。
亀 そうですね。今振り返ると、ダビスタ四天王としての活動期間って、2年くらいですよね。今にして思うと、短かったですね。
- 1990年代の、いわゆるダビスタブームの中心的な存在だったお二人ですが、当時を振り返って見て、何か思い出すエピソードとかありますか?
亀 インターネットがまだ普及していなかったのは大きかったよね。簡単に言うと、攻略本とか雑誌が飛ぶように売れた。今の出版業界を考えると、考えられないくらい売れたからね。今より10倍以上本が売れたライターもいるからね。
横 当時は紙メディアが中心でしたから、本や雑誌も必然的に売れている総数が多かったと思いますよ。
- 当時はオフ会やダビスタ合宿なんかも行われていたと聞きましたが
横 ありましたね~。合宿も河口湖とかありましたよ。共通の趣味を持つ者同士が実際に集まって、ワイワイ楽しかったですね。
続きは1月下旬公開予定の後編で!!
▼横井 顕(よこい・けん)
ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後雑誌『競馬王』で“ダビスタ四天王”としてゲーム攻略記事を連載する。また『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)をはじめシリーズ全般の攻略本制作にも参加。現在はNintendo Switch版の『ダービースタリオン』をプレイ中。