2016年凱旋門賞スペシャル企画/出走馬&近走レース分析、有力馬の血統、父・母父系統表など 


凱旋門賞スペシャル企画として、出走馬の父・母父・母父父・父母父の4ライン血統と系統表、過去5年の凱旋門賞成績と血統傾向、斎友祐氏による今年の有力馬&近走レース分析をご用意いたしました。
馬券購入の参考にジックリご覧ください。

なお、亀谷の凱旋門賞傾向分析、最終的な見解や予想等はブラッドバイアス血統馬券プロジェクトでの提供を予定しております。

ブラッドバイアス血統馬券プロジェクト


【2016年凱旋門賞出走馬の父・母父系統表】

2016年凱旋門賞出走馬の父・母父系統表

2016年凱旋門賞出走馬の父・母父系統表


【凱旋門賞 過去5年ブラッドバイアス】

過去5年の凱旋門賞成績

過去5年の凱旋門賞成績


【斎友祐による有力馬&近走レース分析】

有力馬分析には、血統ビームのユーザーでもあり、海外のライダーとして活躍する斎友祐氏に協力をお願いしました。


ポストポンド/Postponed 牡5 前売り1番人気
父Dubawi
母父Dubai Destination

昨年のキングジョージを制覇して以降完全に本格化。ドバイシーマクラシックではドゥラメンテに完勝。その後、イギリスダービーと同日開催のコロネーションカップを楽勝。キングジョージへ駒を進める予定だったが直前の最終追い切り後に呼吸器系の炎症を起こしていることが判明して出走を回避。近年の欧州最強マイラー・キングマンが同じような呼吸器系の炎症を患って結局引退したケースでも、最初の報道では軽症と伝えられた経緯もあるので心配ではあったが、イギリスインターナショナルSに出走して優勝。

このインターナショナルSは近年イギリスでは一番レベルが高いG1レースと評価を受けているが、今年に関しては小粒でマイル路線から一線級の参戦はなかった。ここもペースメイカーを擁してレースに挑んだ陣営の思惑通りのレースが展開され、ポストポンドはスタートから手応え十分に3番手を追走。直線に入り残り600m手前で抑えきれないとばかりに先頭に立ち、持ち前の持久力を活かしてそのまま後続を振り切って完勝。これで昨年のキングジョージから6連勝。

ゴール手前で右にヨレる場面を見せたが、キングジョージ出走を回避して十分時間がない中での仕上げだった事も影響したと考えられる。事実、調教師もこの状態でこのパフォーマンスには驚いたと話していた通り、凱旋門賞を見据えた仕上げだった事は間違いない。メンバーが若干手薄であった事を差し引いても、昨年春以来の2000m戦で完璧なレース内容で対応してみせた。死角はもはや見当たらない。レースまでの調整期間も十分で凱旋門賞当日は最高の状態で挑んでくるはず。

日本では成績ほど評価されていない面も見受けられるが、デビュー前からクラシックを狙える馬と評価されてきた馬で、ロジャー・ヴァリアン調教師、以前管理していたルカ・クマーニ調教師が声を揃えて今まで調教した馬でも最高の馬と評価する馬。7連勝で凱旋門賞を制し、歴史的名馬としての評価を得る可能性も高い。

過去10年で4勝のイギリス・アイルランド調教馬はワークフォースを除いた3頭がインターナショナルSからアイリッシュチャンピオンSを経て凱旋門賞を制覇。良馬場であれば2000mのスピード勝負への対応も凱旋門賞のカギとなる。残る1頭のワークフォースはその年の凱旋門賞がかなりの不良馬場。その影響もあってスタミナが生きた結果の勝利。ポストポンドは2000mのレースでの勝利経験はインターナショナルSまで無かったが、去年4歳春にアイルランドで行われたタタソールズゴールドCを僅差の3着。

この年のポストポンドは春先から調教でもかかるそぶりを見せはじめ、初戦のG3戦も抑えきれずにハナに立つ形でゴール前捕まり2着、タタソールズゴールドCも少頭数でのスローペースを嫌って逃げる形をとって最後2頭に差されて半馬身差の3着。しかし、その時の勝ち馬アルカジームは2000mのG1を3勝。2着のファシネイティングロックはその後G1を2勝、今年のタタソールズゴールドCを勝った馬なので悪い走りではなかった。

少しかかる面があったため、去年のフォア賞ではペースメイカーを使っていたくらいで、ドバイシーマクラシックでドゥラメンテを破った走りと合わせて見てもスピード勝負でも引けは取らない。昨年の凱旋門賞馬ゴールデンホーンも2000mでかかる勢いで先行して押し切るような馬。イメージ的には去年のゴールデンホーン同様2番手から早め先頭で力勝負を挑む可能性が高い。

今年に入ってからのレースぶりは完璧で精神的にも肉体的にも完成された印象。前にスッとつける先行力、自ら動いて最後まで衰えない持続力、不良馬場のキングジョージとフォア賞を制し、馬場が速いドバイとヨークでも圧勝とどんな状況でも力を出し切るタイプ。

【ポストポンド 参考レース映像】
キングジョージ&クイーンエリザベスS 2015

ドバイシーマクラシック

コロネーションカップ

インターナショナルステークス


■アルマンゾール/Almanzor 牡3 前売り2番人気
父Wootton Bassett
母父Maria’s Mon

2歳戦3連勝で駒を進めたクリテリウム・アンテルナシオナルは7着。3歳初戦を3着した後のG3ギシュ賞を勝ってフランスダービーへ。単勝21倍と全く人気はなかったが内ラチぞいの中団を進み最後の直線もスムーズに馬群を割って末脚を伸ばし完勝。ジョッキーの好騎乗も光った。

8月のドーヴィルでのG2ギョーム・ドルナノ賞(昨年ニューベイが勝利)を完勝して愛チャンピオンSへ。今年の愛チャンピオンSは英愛クラシックホース3歳2頭を含むG1馬8頭の計13頭が出走し、今年のヨーロッパ最高の出走メンバーと評価され注目が高まっていた。レースは厳しい流れで進み、最後方に控えたアルマンゾールは直線で大外に持ち出され、一気に末脚を伸ばし並み居る強豪を一気に差し切った。

この勝利でアルマンゾールは凱旋門賞前売り2番人気となるが、レース後の調教師のコメントを聞く限り、英チャンピオンへ向かう公算が高い。凱旋門賞でもこの末脚は驚異だが、欧州では血統的な不安要素が囁かれている。父ウットンバセットはマイラーで母系も2000mまでという評価。2400mの出走経験もないのも血統背景が影響しているであろう。

【アルマンゾール 参考レース映像】
仏ダービー 2016

愛チャンピオンS


■ラクレソニエール/La Cressonniere 牝3 前売り3番人気
父Le Havre
母父Galileo

2歳時に4連勝。3月の準重賞を勝って5戦5勝でフランス1000ギニーへ駒を進める。一線級との対戦がなかったため、4番人気で迎えた1000ギニーだが先行して早め先頭で押し切る強い内容で6連勝。フランスオークスでは一転して後方待機から直線他馬をまとめて差し切って7戦無敗で2冠を達成する。

その後、ノネット賞も優勝。このノネット賞、5頭立てでその内4頭が同厩舎という何とも微妙なメンバー構成。同馬主のペースメイカーが先導する形でレースは淡々と進み、ラクレソニエールは3番手を追走。直線に向いて反応も鋭く、末脚を伸ばして楽勝。2馬身差の2着にはジェマイエルが入った。2着ジェマイエルは7月に行われたイギリス・グッドウッドでの牝馬限定G1のナッソーSでマインディングから2馬身半差の3着。着差だけでみればラクレソニエール=マインディングが成り立つが、ナッソーSでのマインディングは連戦からの疲れか、それまでのパフォーマンスを発揮しておらず、評価は微妙なレースであった。そのマインディングは愛チャンピオンSで3着と力負け。さらにこの馬の評価は難しくなった。

ここまで無敗という成績はもちろん評価できるが、過去10年、凱旋門賞で3着以内に好走した牝馬9頭は前哨戦までに2400mを経験。愛チャンピオンSから3着だったスノーフェアリーを除く8頭は前哨戦で2400のレースを走っている。2年前に同馬主、同調教師、無敗でノネット賞を制覇し、凱旋門賞に駒を進めたアヴニールセルタンは本番で11着惨敗。無敗でフランスオークスと凱旋門賞を制覇したのはトレヴとザルカヴァという名牝2頭。この2頭に並ぶ名牝と並ぶスケールの持ち主であるかも興味深い。

【ラクレソニエール 参考レース映像】
仏1000ギニー

仏オークス

ノネット賞


■ファウンド/Found 牝4 前売り5番人気
父Galileo
母Intikhab

2歳時からG1レベルで活躍して息の長い活躍を見せる。去年のブリーダーズカップターフでは凱旋門賞馬ゴールデンホーンを破る。今年に入ってからはシルバーコレクターぶりに磨きがかかり、タタソールズゴールドC、コロネーションC、プリンスオブウェールズS、ヨークシャーオークス、愛チャンピオンSとG1で5戦連続の2着。愛チャンピオンSも後方から末脚を伸ばし、一旦は先頭に立つもアルマンゾールの末脚に屈しての2着。安定感は抜群だがどうも勝ちきれない。

凱旋門賞へ向かう事が発表されたが、生涯で唯一3着以内を外したのが去年の凱旋門賞。結果は9着。もちろん陣営も承知の上での出走ではあるが。

【ファウンド 参考レース映像】
愛チャンピオンS

ヨークシャーオークス

プリンスオブウェールズS (直線のみ)

コロネーションカップ(ポストポンド1着)


■マインディング/Minding 牝3 前売り6番人気
父Galileo
母父Danehill Dancer

2歳時にG1を2勝、10月に行われた2歳牝馬限定のフィリーズマイルでは圧巻の内容で後続を突き放し、前売りの段階で英1000ギニーで圧倒的1番人気に支持される。

明けて3歳。英1000ギニーに直行したマインディングだが去年以上のパフォーマンスを発揮してここも圧勝。その後は愛1000ギニーで勝ち馬の大駆けに遭い、まさかの敗戦を喫するも、中1週で挑んだオークスでは直線入り口で進路が塞がりライアン・ムーアが立ち上がるほどの不利を受けるが、そこからが圧巻。先に抜け出してセーフティーリードを保っていたデットーリ騎乗のアーキテクチャを並ぶ間もなく交わし去って快勝。イギリス牝馬2冠を達成。エイダンが調教した牝馬の中でも最高の馬ではないかとイギリスでも話題となる。

その後は2000m戦に舞台を移し、アイルランドでプリティポリーSをここでも桁違いの末脚を披露して4馬身半差の1着。先週行われたナッソーSでも圧倒的1番人気に応えて勝利しG16勝目。

秋初戦の愛チャンピオンSは3着。近2走で古馬牝馬を破ってはいたもののその2レースとも牝馬限定の低調なメンバーからこの強敵、牡馬相手にどういった競馬を見せるかが注目されていた。それでもここまでG16勝の成績を評価されてハーザンドに次ぐ2番人気に推される。最初のコーナーで窮屈になって手綱を引いたハーザンドのあおりを受けるが大した不利ではなかった。中団の7番手、ハーザンドのすぐ後ろと絶好のポジションで最後の直線へ。外へ行った勝ち馬と2着馬とは対照的に鞍上ライアン・ムーアは最内に突っ込む。最内から末脚を伸ばすも外を回った2頭には完全に切れ負けしての3着。思ったほど伸びなかったというのがレースをみての感想。それでも去年の凱旋門賞で3着のニューベイには2馬身近く先着と力があるところは見せた。

父ガリレオはファウンドと同じで凱旋門賞とは相性が悪い。本番でこれ以上パフォーマンスをあげてこれるかは疑問。当日のオペラ賞に回る可能性もある。

【マインディング 参考レース映像】
愛チャンピオンS

英オークス(直線400mのみ)

プリティポリーS

ナッソーS


■ハーザンド/Harzand 牡3 前売り7番人気
父Sea the Stars
母父Xaar

昨年の9月のデビュー戦こそ5着に敗れるも今年に入ってからは4連勝で英ダービー、愛ダービーを連勝。英ダービー、愛ダービー共に並びかけらそうになりながらも最後は突き放す勝負根性は魅力。ただし英ダービーの勝ちタイムが2分40秒台、愛ダービーも2分38秒台で時計勝負に若干の不安を残す。陣営も馬場が緩い方がいいと断言し、英ダービー出走に踏み切った理由も週半ばに降った雨で馬場が緩んだため。

イギリスでも話題になったがダービー当日の輸送中に落鉄して爪を傷めるハプニング。懸命の治療の結果出走したが調教師が返し馬で違和感を感じたら出走をやめるようにジョッキーに話しをしたほどのギリギリの状態だった。愛ダービーの直前まで爪の影響が出て出走するかどうかの判断が当日まで持ち込まれるほど、爪の状態は良くない状態だった。

そして、休養後に出走した愛チャンピオンS。ここは英愛ダービー馬の実績が示す通り1番人気に推さたが、スピード勝負に対する不安が露呈する形となる。速い流れを追走して6番手と先行集団を見ながら絶好のポジションで進めるが鞍上が常に促しながら苦しい追走となる。残り800m付近では鞍上の手が激しく動き始め、直線に向いても全く反応出来ずに8着に惨敗。一気に評価を落とす事となった。予想していた通り、2000mでは力を十分に発揮できなかった。

それでもテンにはある程度スピードを見せ速い2000mの流れを経験できたことはこの馬にとっては大きい。距離が2400に延びることは間違いなくプラスで、速い流れを経験したことで凱旋門賞本番も好位で競馬が出来るはず。さらに馬場が悪化するようなら十分巻き返す余地はあるため、人気を落としたことで馬券的な妙味はある。

しかし、英ダービー2着馬のその後の成績と3歳中長距離路線の馬が古馬に全く歯が立っていない現状をみると過大な評価をすることはやはりできない。

【ハーザンド 参考レース映像】
英ダービー

愛ダービー

愛チャンピオンS


■ニューベイ/New Bay 牡4 前売り8番人気
父Dubawi
母父Zamindar

昨年のフランスダービー馬。昨年夏はドーヴィルでのG2ギューム・ドルナノ賞、凱旋門賞のステップレース、ニエル賞を勝って本番の凱旋門賞が3着。凱旋門賞は3年連続2着のユームザインや2年連続2着のフリントシャーやオルフェーブルなど前年に引き続き同じ馬が好走する傾向があるだけに注目の戦歴(もちろん、今年は競馬場は異なるが、開催季節と距離は同じ)。

今年復帰初戦のイスパーン賞は見せ場もなくエイシンヒカリの大きく離された6着。冬場の調整が上手く進まずに戦前から追い切り不足で叩いてからというコメントがあった通り本調子ではなかった。

その後はロイヤルアスコット開催、プリンスオブウェールズSへ調整されていただが、ここも最終追い切りで満足な動きができずに回避。4月に厩舎内でウィルスが蔓延した影響で調整が思うように進まなかったとアンドレ・ファーブル調教師がコメント。その後は問題も解決して順調な動きを見せていた。

復帰初戦はドーヴィルで開催された2000mのG3戦。さすがにここは力の違いをみせつけて楽勝。前哨戦にアイルランドチャンピオンSを選んで駒を進めて来た。外枠から先行し、速い流れの3番手を追走、直線を向いても先頭に立つかというくらいに積極的な競馬を見せる。厳しいペースで見せ場十分。最後は後ろから来た実力馬3頭に差されはしたが、復帰2戦目で目途が立つ内容。

前年3着馬が本番を前にしっかり照準を合わせてきた格好。さすがはアンドレ・ファーブル調教師である。人気がそこまでない今年はヒモとして面白い。

【ニューベイ 参考レース映像】
凱旋門賞 2015

フォア賞

フランスダービー 2015


■ファシネイティングロック/Fascinating Rock 牡5 前売り9番人気
父Fastnet Rock
母父Polar Falcon

昨年の英チャンピオンS覇者。今年はタタソールズゴールドCでファウンドを破った。休養明けでタタソールズゴールドカップ以来となった復帰戦は2着と敗戦。

調教師は凱旋門賞への出走も示唆しているが英チャンピオンSと両睨みの段階。距離は2000mで実績を残すが、ポストポンド、ファウンドにG1レベルで先着している。能力は通用する。

【ファシネイティングロック 参考レース映像】
タタソールズ ゴールドカップ 2015(ポストポンド3着)

英チャンピオンS

タタソールズ ゴールドカップ 2016


■オーダーオブセントジョージ/Order of St George 牡4 前売り10番人気
父Galileo
母父Gone West

昨年の愛セントレジャーを11馬身差で圧勝。今年も圧巻のパフォーマンスでロイヤルアスコットゴールドCを完勝。愛セントレジャートライアルを快勝し昨年圧勝した愛セントレジャーへ。4頭立てと寂しいレースとなり逃げた勝ち馬を追い詰めるも最後までその差を縮める事ができずにまさかの敗戦。

オーストラリア遠征は中止となり、どうやら凱旋門賞へ駒を進めてくる模様。過去のレースぶりを見れば能力の高さは疑う余地もないが、2歳戦で1800m戦を走って以降は常に2600m以上のレースを使われて来たため、多頭数でペースも上がりやすい凱旋門賞では追走に苦労する可能性はある。

【オーダーオブセントジョージ 参考レース映像】
ロイヤルアスコット ゴールドカップ

愛セントレジャー 2015


■シルヴァーウェイヴ/Silverwave 牡4 前売り11番人気
父Silver Frost
母父River Mist

昨年のニエル賞がニューベイの2着で凱旋門賞は10着。年が明けて4歳初戦は7着と敗れるもその後はガネー賞が2着、イスパーン賞が3着とG1で善戦する。6月後半に行われたサンクルー大賞で初のG1勝ち。しかし、昨年こそ好メンバーが揃った当レースだが、近年はB級G1の感が否めない。

ここで2着したイラプトが次走キングジョージでハイランドリールに5馬身近くの差をつけらて敗戦しているためやはりレベルには疑問が残る勝利ではあったが、フォア賞でも連勝。

サンクール大賞後「さらに成長している」と話していた陣営の言葉通り、ここも危なげない勝利で充実ぶりをアピール。しかし、4頭立てで、2着のイトーは昨年のジャパンカップで39馬身差の18着最下位。ここで負けるようでは本番では話にならない勝って当たり前のメンバー。陣営の話す通り力はつけているようだが本番ではさらに相手が強化される。

【シルヴァーウェイヴ 参考レース映像】
サンクルー大賞

フォア賞


■ユーエスアーミーレンジャー/US Army Ranger 牡3
父Galileo
母父Dalakhani

4月のアイルランド・カラで遅いデビューを果たすと続くイギリスでのダービー前哨戦チェスターヴァーズと連勝。このローテーションは2013年のダービー馬ルーラオブザワールドと同じ。

2戦2勝で1番人気でダービー当日を迎えたが、エイダン・オブライエン、ライアン・ムーアが揃って指摘した幼さが出る。スタートで後手を踏んだ後もリズムを欠くような走り。ペースが流れていたとはいえ後方2番手からの競馬では厳しく、残り100で勝ち馬に並びかるところまで追いすがるが最後は逆に突き放されて2着。それでも後方2番手から最後直線で大外に立て直す不利がありながらも最後あわや差し切る場面まで演出したことで能力の高さは証明。

逆転を狙って調整が進められてたアイルランドダービーだが最終追い切りでこちらもポストポンド同様呼吸器系の異常が見られて出走を回避。復帰戦4着、復帰2戦目も2着に敗戦と完全に評価を落とした。この馬の敗戦で3歳世代のレベルにも疑問符がついた。

【ユーエスアーミーレンジャー 参考レース映像】
英ダービー


■ハイランドリール/Highland Reel 牡4
父Galileo
母父Danehill

3歳時はフランスでクラッシク路線を戦い2000ギニーが6着、仏ダービーが2着。その後はアメリカでセクレタリアトS優勝、アイルランドでチャンピオンSが5着。そこからオーストラリアへ遠征してコックスプレート3着から香港ヴァーズを制覇。世界中を転戦して渡り歩き最後は勝利で終えるタフさを見せる。

年明け初戦はドバイシーマクラシックでポストポンドの4着、続く香港クイーンエリザベスSは8着惨敗。ロイヤルアスコット開催のハードウィックSは緩い馬場が影響したためか2着に惜敗するも、続くキングジョージは果敢に先手を取ってそのまま逃げ切りヨーロッパで初のG1タイトルを手に入れた。しかし、キングジョージは直前でポストポンドが回避してG2のようなメンバー構成。2着の3歳馬ウィングスオブディザイアもダービーでハーザントに7馬身以上の差をつけられて完敗しておりレベル自体には疑問が残る。

アイルランドチャンピオンSは好ダッシュからニューベイと並んで3番手を追走。直線を向いてもニューベイと並び抵抗するが、残り200で脱落し7着。一級線との対戦ではこんなもので、距離も2000は短い。

元々パンパンの硬く速い馬場を得意としている馬で、ポストポンドの2着だったインターナショナルステークスの方が条件は良かった。この後は、馬場が良いオーストラリア、アメリカへの遠征も示唆している。

【ハイランドリール 参考レース映像】
キングジョージ

愛チャンピオンS

インターナショナルステークス


profile
斎 友祐(さい ゆうすけ)
世界中の競走馬を調教するフリーライダー。
イギリスではポストポンドの調教に騎乗した経験も。
「血統ビーム」の熱心なユーザーでもあり、海外のセリを通じて亀谷と出会い意気投合
海外ホースマンからの情報や実際の騎乗経験も活かし「血統ビーム海外競馬攻略」のアドバイザーに。


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